日経ビジネスの特集記事(16) 部品創世記 ケイレツ崩壊後の新勢力図 (3) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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日経ビジネスの特集記事(16)

部品創世記 ケイレツ崩壊後の新勢力図 2013.7.22

強さを点から面へ

京都には世界的に知られた日本企業が
集まっています。京セラ、日本電産、オムロン、
島津製作所、堀場製作所、ロームなどなど。


スマホに絞ると、何と言っても村田製作所が、
最初に名前が挙がります。


村田製作所の強みはどこにあるのでしょう。


スマホ部品の世界で存在感を
高めている代表選手、村田製作所。

コンデンサーなどが主力商品だった
が、今、開発資源を集中投入して
いるのが通信用モジュールだ。

スマホメーカーとLSIメーカーの
勢力図が大きく変化したとしても、
この分野だけは主導権を握り続け
られるよう、伏線を張っている。

  (P.37)


スマホは地域ごとに周波数帯が異なるので、
周波数帯を切り替えるスイッチが重要に
なります。


スイッチに限らず、周辺部品をモジュール化
しているのは、村田製作所だけなのです。


地域で違う周波数帯に対応する
ためには、受信信号を切り替える
「スイッチ」、特定周波数の信号を
取り出す「SAWフィルター」、信号を
増幅する「パワーアンプ」、ノイズを
減らす「コンデンサー」など一連の
部品が必要だ。

村田が2011年、ルネサスエレクトロ
ニクスからパワーアンプ事業を買収
したのは、それらの部品をモジュール
として供給できるようにするためだ。

買収の結果、上記のすべての部品を
持つ企業は世界で村田だけになった。

  (P.38)


その結果、どういうことになったのでしょうか。


調達先がどう変わろうと、端末メーカーは
村田に頼らなければスマホを
作ることができなくなったのだ。

  (P.38)


さらに強みを強化した理由があります。


単品ではなく、複数の部品を
組み合わせたシステムとして
ブラックボックス化すれば、
設計を牛耳るLSIメーカーとも
対等な力関係を維持できる。

  (P.38)


村田製作所が部品を供給しなくなったら、サムスン
はギャラクシーシリーズを販売することができなく
なるのです。




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