バックナンバー(77)
ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が
携帯サイトで運営していた時のコンテンツです。
2007年1月8日号からスタートしています。
1カ月分毎にまとめてあります。
● 2013.5.27
(No.3)<320>
同質化競争から抜け出す
鈴木 弘治(すずき・こうじ)氏
[高島屋社長]
株式などを保有する一部のゆとりある消費者は買い物をする気になったのでしょうが、一般のサラリーマンの給料やボーナスはあまり増えていませんし、消費全般ではまだ活性化していないと思います。
営業面ではこれだけインターネットが社会に普及しています。ネット経由での購入にも対応しなければ、支持してもらえないのではないかと危機感を持っています。
どんなに偉そうなことを言ったって、消化仕入れを全部やめると言える百貨店はない。ただ、それだけで十分ですかという話です。その上にあまりにも安住していいのかという話だと思うんです。
● 2013.5.20
(No.2)<319>
高い家が売れる理由
阿部 俊則(あべ・としのり)氏
[積水ハウス社長兼COO(最高執行責任者)]
我々は昨年の秋口くらいから受注の手応えを感じていました。最も大きな要因は低金利だと思います。そのうえで、例えば賃貸住宅に関して言えば、相続税の「小規模宅地の特例」の厳格化によって、大きく需要を伸ばしています。
半期で約1万棟だった損益分岐点を、約6000棟を切るレベルまで落としました。さらに生産ラインの省力化、つまりロボット化も推進している。
高くても、「安心、安全」にはお金をかけてもいいという消費者行動に変わってきています。分かりやすく言うと、現在の積水ハウスの1棟単価は3344万円。2年前が3100万円ちょっとでした。単価が上がってきているのです。
● 2013.5.13
(No.1)<318>
民業圧迫あり得ない
能見 公一(のうみ・きみかず)氏
[産業革新機構社長]
およそ買収とか投資というものは、7年、10年かかってやっと黒字になるというケースが多いんです。それだけ粘り強くやれるかどうかが成否を分けるのに、日本では経営者がその間にクビを飛ばされてします。オーナー企業でもない限り、じっくりと腰を据えて投資するのは難しい。そうした中長期のリスクマネーを供給することが我々の役割の1つです。
我々が有利なのは、期限が来たからエグジットを急いでくれといったプレッシャーを受けにくいことです。その分、ベンチャーの育成とか、アーリーステージ(企業が設立して間もない段階)であっても、意味のあるものには投資を行いやすい。
投資というのは、まず過去データなどを分析する金融工学が土台になります。その上で、それを使いこなすだけの組織やリーダーシップ、意思決定プロセスが乗っかります。ただ、それでも不確定な部分は残る。つまり運です。この運を確率よく手に入れるには、この土台をしっかり作る必要があります。
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