『ハイ・コンセプト』(17) 言葉の迷宮(34) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『ハイ・コンセプト』(17)


共感を示す手段は言葉ではなく、表情である
という指摘は正しいと思います。

表情はごまかしがきかない、ということです。

私はこう考えています。
動物と人間の大きな違いは言葉を話す、という
ことです。

ただ、言葉は心にもないことを言う、つまりウソ
をつくことができるのです。

声を一切出さず、パントマイムだけで気持ちを
伝えようとすると、フェイスランゲージという
概念があるように、表情で感情を表すしかあり
ません。

LINEなどで使われるスタンプは、まさに表情で
感情を表している、と言えます。




 共感とは、おもに感情にかかわる働き、つまり、

 相手が感じていることを感じる能力である。

 だが、感情は普通、左脳的方法によって表れる

 ものではない。

 「人は感情を言葉で表すことはめったにない。

 他の手段で表す場合のほうがはるかに多い。

 理性的な精神の表出は言葉であるが、感情の表

 出は言葉によらない」

 と、ダニエル・ゴールマンは述べている。 


                     (P.247)

         (049ー1-0-000-100)



 


 「自分が感情を表すときも、他人の感情を読み

 取るときも、おもに右脳が働く」

 と、ジョージ・ワシントン大学の精神学者リチャ

 ード・レスタックは言う。

 また、サセックス大学の調査によると、右利きか

 左利きかにかかわらず、大多数の女性が赤ん坊を

 左側であやすのはこのためだという。赤ん坊は話

 すことができないため、子どもの欲求を理解して

 やれる唯一の方法は、表情を見て、直感的に感情

 を理解してやることなのだ。

 だから、右脳――左を向くと活動する――に頼る

 のである。

                  (PP.247-248)

         (050-1-0-000-101)





 愛想笑いを見破るには眼を見ればいいのだ。もし、

 眼窩筋が収縮していなければ、目の前で微笑みか

 けている相手はいつわりの友である。

 「デュシェンヌ型笑顔」、すなわち本当の喜びを

 表す笑顔を意識的に作ることはできないのだ。

 同様に、「共感する力」を高めることはできるが、

 見せかけの「共感」を示すことはできないのである。

                    (P.254)

         (051-1-0-000-102)





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