『ハイ・コンセプト』(11) 言葉の迷宮(28) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

私のテーマは6つあります。
(1)ビジネス書の紹介(2)医療問題 (3)自分ブランド力
(4)名言 (5)ランキング (6)ICT(情報通信技術)
このブログでは、主に(1)~(4)を扱っています。
(5)と(6)はそれぞれ別のタイトルで運営しています。

『ハイ・コンセプト』(11)




10年以上前、「複雑系」という考え方が
一世を風靡したことがありました。

複雑系を説明する、象徴的な言葉に、
「全体は部分の総和よりも大きい」があり
ます。

この考え方は、相乗効果を説明しているわ
けですが、ダニエル・ピンクが説く、
「ハイ・コンセプト」と通底するものです。





 シンフォニーとは、バラバラの断片をつなぎ

 合わせる能力である。

 「分析する」というよりも「統合する力」で

 あり、「一見、無関係に思われる分野に関連

 性を見出す力」、「特定の答えを出す」という

 よりも「広範なパターンを見つける力」、そし

 て「誰も考えなかったような要素の組み合わせ

 から新たなものを創造する力」なのだ。

 また、「調和(シンフォニー)」は、文字通りにも

 比喩的にも、右脳に備わっている資質である。

                     (P.205)

         (031ー1-0-000-082)



 


 現代の生活は、うんざりするほど選択肢や刺激

 があふれているので、物事の全体像をとらえる

 力、つまり、本当に重要なことを見極める力が、

 個人の幸福を追求する上で決定的な強みを持つ

 のである。この「調和(シンフォニー)」の能力

 を理解し、また、高めるための最良の方法は、

 絵の描きかたを学ぶことだ。

                     (P.206)

         (032-1-0-000-083)




 先生はピカソの線画を見せ、それを模写する

 ように指示した。

 だが、私たちが描き始める前に、その絵を

 さかさまにするように言った。そうすること

 で、私たちには「何を描いているのかわから

 なくなるから」だというのだ。左脳をあざむ

 き、右脳のための道筋をはっきりさせること

 が彼の目的だった。右脳の活動を左脳が認識

 していないときにこそ、頭は物事の関連性を

 自由にとらえ、それらを全体像へと統合する

 ことができる。これは多くの点で描画を学ぶ

 際のキーポイントとなっている。

 それと同時に「調和力」を身につけるための

 カギでもある。



                     (P.209)

         (033-1-0-000-084)






こちらのブログもご覧ください!
藤巻隆のアーカイブ


私の書棚(読み終わった本の一覧)