『チャイナ・インパクト』(1) 新・大前研一名言集(28) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『チャイナ・インパクト』(1)


『チャイナ・インパクト』(初版 2002年3月29日 講談社)は、
中国を正しく理解するための視点を提供してくれる本です。
中国関係では、この本を含めた3部作(『中国シフト』
『中華連邦』)は必読書です。




12億人を超える人口を背景にした安価で良質な労働力と、最新鋭設備を取り入れた産業基盤を背景に発展する中国経済の力強さは、もはや疑いようがない。

              今日の名言 1 〈82〉




朱鎔基が首相になって始めた改革により、経済面では地方に権限が委譲され、実質的には連邦制の統治機構になってしまった。その中でも特に発展し、経済的な自立を果たしているのが、「東北三省」「北京・天津回廊」「山東半島」「長江デルタ」「福建省」「珠江デルタ」という、沿岸部の六つの地域である。

              今日の名言 2 〈83〉




中国には全国をカバーするメディアはないし、コマーシャルもすべてローカルだ。だから、このメガリージョン、カルチャーユニットごとの戦略が必要になってくる。それぞれの地域は、まったく別個の国として認識するほうが真実に近いのである。

              今日の名言 3 〈84〉




『チャイナ・インパクト』が出版されてからまもなく12年に
なります。


この間に、日中関係は「尖閣問題」や、政府閣僚による
「靖国神社参拝問題」などで政府間レベルでは悪化して
います。


歴史認識の違いによる、二国間の溝を埋めることが困難な
状況が続いています。


国家間では対立が続いていますが、民間レベルでは中国を
「世界の工場」として活用するため、多数の日本企業が
進出しています。


ユニクロは、中国を生産地としてだけでなく、巨大な消費地
と位置づけ、上海に旗艦店をオープンしました。


しかも、店長を地元中国人に任せようとしています。
地元の店舗に地元の人間が経営に参画してこそ、進出企業は
真の意味で、その国に根を下ろしたことになります。


ユニクロは、中国で「地産地消」も行っているのです。





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