『ドットコム仕事術』(5) 新・大前研一名言集(改)(24) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『ドットコム仕事術』(5)

 
『ドットコム仕事術』(初版 2003年8月10日 小学館)は、
日本でIT企業が注目され始めた頃に書かれた本です。

先見性と洞察力に裏打ちされた本書を読み返してみると、
新しい発想で仕事に取り組み成果を挙げるための、
多くのヒントが見つかりました。




むしろ営業マンにとって大事になってくるのは、「負け方」である。負けることで、逆に顧客との関係を強化し、将来の「勝ち」につなげることも可能だ。実現不能な「5勝0敗」を目指す考えを捨て、「3勝2敗」を目指し、しかもその2敗でいい負け方をするよう、営業マンは心がけなければならない。

              今日の名言 1 〈70〉




私はつねづね、《T型人間》を目指せといってきた。これは、幅広い知識や経験を持つ(Tの横棒の部分)ゼネラリストであると同時に、何か1つ専門分野を持っている(Tの縦棒の部分)人間のことを指す、私の造語だ。さらにいえば、ゼネラリストでありながら、専門分野を2つ持っている《π型人間》が望ましい。

              今日の名言 2 〈71〉




現状の人脈に満足してはいけない。あらゆる機会とすでにある人脈を駆使して、常に新しい人脈との出会いを求め、貴重な情報に触れることに驚きや喜びを見出してほしい。

              今日の名言 3 〈72〉




大前さんと同じく、マッキンゼー・アンド・カンパニーでコンサルタント
に従事していた、人事問題の専門家、高橋俊介さん(慶応義塾大学
大学院教授)の著書の中に、次のような内容の事柄が書いてありました。

「自分が一番得意で自信があるもので勝負せずに、二番目に得意なもので
勝負した方がいい」。

これはどういうことかといいますと、自分が一番とくと思っている分野には、
ライバルが非常に多い。ところが自分が二番目に得意なもので勝負すると、
一番得意なものをベースに持っているので、周囲の人が持っていないことに、
差をつけることができ、強いのだ、ということです。

具体的な例で、考えてみましょう。
あなたが英語に一番自信があるとしましょう。そして、二番目に営業力、
あるいはマーケティング力に自信があったとします。

英語が得意と言っても、世の中には英語の達人はたくさんいます。
その中に入ってライバルと競争した場合、あなたがよほど突出した英語力
を持っていない限り、勝ち目はありません。

ところが、二番目に得意な営業力あるいはマーケティング力で勝負した
場合、ベースに英語力があるので、営業が一番得意な人に差をつけることが
できる、ということです。

営業に自信のある人、また英語に自信がある人はいます。
しかし、営業も英語も得意な人は、あまりいないからです。

順番が逆でも構いません。営業が一番得意で、英語が二番目に得意な人は、
英語で勝負すればいいのです。

いわゆる英語屋さんに勝てるのです。英語はできるけれど、営業はできない
人は、いくらでもいます。

そういう意味で、大前さんが提唱する、Π型人間を目指すべきなのです。


         

      
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