『ドットコム仕事術』(初版 2003年8月10日 小学館)は、日本でIT企業が注目され始めた頃に書かれた本です。
先見性と洞察力に裏打ちされた本書を読み返してみると、新しい発想で仕事に取り組み成果を挙げるための、多くのヒントが見つかりました。
今日の名言 1 〈58〉特に弊害が顕著なのは、社長など経営トップが派閥を率いている場合だ。社長は自分の子飼いの話しか耳を貸さない。当然、その話は耳障りのいいものばかりになりがちだ。
それを続けていると、会社に問題があってもいっこうに解決されず、気づいたときには手遅れになってしまう。
今日の名言 2 〈59〉ビジネスの発想を身につけるために、有意義な昇進を実現するために、派閥と縁を切る―それがビジネスマン個人として成功する必須条件である。
今日の名言 3 〈60〉サラリーマンにとって、いや人間にとって大事なことは、自分が自分の人生のCEO(最高経営責任者)になり、自分で自分の人生を設計することである。
マネックス証券社長・松本大(おおき)さんは、アジア人最年少で
米ゴールドマン・サックス(GS)の共同パートナー(経営トップ)
になりました。
その後、退職し、マネックス証券を立ち上げた際に、出資してくれた
GSの幹部の一人に聞いたそうです。
「私には何が必要ですか?」
すると、GSの幹部はこう答えたそうです。
「あなたを首にできる人をそばに置きなさい」。
つまり、こういうことです。
経営者はいつの間にか独裁者となり、好き勝手なことをしかねない。
だから、ご意見番をそばにおいて、常に監視してもらう必要がある、
ということです。
YES-MANばかりを自分の周りに置いておくと、腐敗してくるからです。
GS幹部は、暴走してしまう経営者を、数多く見てきた経験が、
あったのでしょう。
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