安定志向を望む人は、なくなりません。
親、兄弟、親戚、友人、知人の意見や、世間体を
過度に気にして大企業に勤めることを人生の目的
にしてしまった人たちが、後を絶ちません。
神田さんは安定と思われる、大企業に勤めること
は、実は不安定なんだ、と指摘しています。
事実、大企業は人が余り、人員削減のため、
「追い出し部屋」という名の「窓際族」に代わる
露骨な施策をとっているところがあります。
また、大企業でなくても、有名企業に就職したがる
人も多いです。
「ブラック企業」の疑いがある企業を厚生労働省
が調査したところ、その82%の4189社が
「ブラック企業」だったことが判明しました。
噂だけではなかったのです。
「早期退職制度」は、やめてほしい人は会社に
しがみつき、残ってほしい人は退職してしまう、
という企業の思惑と異なる結果を生み出して
います。
「複数の収入源を持つこと」が安定をもたらす、
という言葉は傾聴に値します。
結局は、自分で考えた人間に、自分はなる。
年収ですら、自分の決めた額になる。
その年収を決めないから、得られない。
その年収を得ようとしないから、頼まない。
そして、その年収を得た後は、その年収を
超えるような仕事をしないから、その年収が
保てないだけである。
(P.206)
(040ー1-0-000-040)
復習をしておくと、お金に対する罪悪感を
持たないこと、お金の流れを作ること、
そして自分の年収は、自分で決めること、だ。
(P.206)
(041-1-0-000-041)
現在は、安定の定義というのが「大企業に
勤めること」ではなく、数だということ。
複数の収入源を持つことが重要なんだよ。
大企業で働くことは、大きな仕事ができる
素晴らしい機会だけど、1つの収入源しか
ないという極めて不安定な状況。
だってサラリーマンとプーとの差は、給与
明細書1枚きりだからね。そこから脱却して
欲しいってこと。(成金と凡人の会話④から)
(P.211)
(042-1-0-000-042)
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