日経ビジネスの特集記事(5) 社長の発信力ランキング2013(2) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の
概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>



日経ビジネスの特集記事(5)


社長の発信力ランキング2013 2013.4.29・5.6

急上昇トリオの勝因

急上昇トリオ

1.日本マクドナルドHDの原田泳幸氏 20位 ⇒ 6位

2.ライフネット生命保険の出口治明氏 圏外 ⇒ 22位

3.富士フィルムHDの古森重隆氏    73位 ⇒ 37位

この3人に共通する点は、「メディアに先制攻撃」を与えることだとしています。
具体的には、

本業である企業経営については、戦略など前向きな内容は
もちろんのこと、業績悪化や不祥事なども、メディアが取り上げる前に
発表してしまう。



20位から6位に急上昇した、日本マクドナルドHDの原田社長は2012年後半
から既存店売上高がマイナスになった時、記者会見でこう話しています。

「厳しい時でも、逃げてはいけない。隠そうとするほど
メディアに突っ込まれ、必要以上に悪く書かれてしまう。間違いは素直に
認め、そのうえでどう対策を打つかを話して会社の価値を守るのが経営者
の役割だ」




別の記者会見の際には、このようにも発言しています。

「危機になったら、呼ばれて出て行くのではダメだ。
自ら出ていって説明する。」



つまり、『「先制攻撃」こそ、対話の主導権を握る重要なポイントになる』
ということです。攻撃は最大の防御なりとも言えますね。

圏外から22位に躍進した、ライフネット生命保険の出口社長は「どこにでも、
呼ばれれば出ていく」という積極的な対話姿勢が信条です。

ライフネット生命保険は営業部隊を置かずインターネットで販売する生命保険
です。そのため、商品内容をシンプルで安価な保険サービスに特化しています。

出口社長の「缶ビール理論」が面白いですよ。

「大手生命保険会社を外食に例えると、チェーンの居酒屋みたいな
もの。店員がジョッキに注いで、テーブルまで持ってきてくれる。
でも、うちは店がない。店員もいない。要するに、安く缶ビールを
売るモデルなので、できるだけカネをかけず認知度と信頼性を高める
ことが社長の役割なんです」



最後は、73位から37位に急上昇した、富士フィルムHDの古森会長は改革の経験を
伝える「使命感」が大切だ、と言い切ります。

富士フィルムは、写真フィルム事業から化粧品や医療機器分野へ事業を大きく転換
させたことで有名です。

そんな、富士フィルムHDは、昨年1月末、オリンパスへの資本提携案を公表
しました。

この件について古森会長は、次のように語っています。

 「嘘でないならオープンにすればいい」



昨年5月には村上龍氏がMCを務める「カンブリア宮殿」に出演するなど、
メディアへの露出は増えていった、ということです。

大改革へのリーダーシップと、隠し事を好まない性格によるものだ、といいます。

経営者にとって、マスコミは敵にも味方にもなりうる存在です。


次回は、有名企業であっても、マスコミの対応を恐れ、取材に応じない社長を
ご紹介します。彼れらの言い分にも一理あります。
 



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