バックナンバー(21)
ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が
携帯サイトで運営していた時のコンテンツです。
2007年1月8日号からスタートしています。
1カ月分毎にまとめてあります。
● 2008.09.29
(No.5)<89>
米国戦後モデルに終止符
田中 直毅(たなか・なおき)氏[国際公共政策研究センター理事長]
貯蓄する米国は、言い換えれば投資する米国なんです。
従来は投資先はもっぱら住宅でしたが、それが別のものに投資しようと探ることになる。
米国には高等な研究機関、立派な大学がある。
それからベンチャーを志す人の厚みががあり、優れた企業や技術を発見する機能がある。
こうしたサブプライムローン問題とは無縁のところに投資の機会が生まれてくる。
それが投資する米国です。
● 2008.09.22
(No.4)<88>
電子マネー「顧客元年」
眞鍋 マリオ(まなべ・まりお)氏[ビットワレット社長]
カードでスタートしたディですが、携帯電話に搭載したおサイフケータイがカギを握ると思っています。
ランチで外に出る時にも小銭入れは持たなくて済む。
さらに携帯電話は決済するだけでなく、コミュニケーションの手段として発展性があると思っています。
使う場所という点では、職場や路面にある合計200万台に上る自動販売機も魅力的です。
テレビも考えなくてはならないと思っています。
これまでは携帯電話やノートパソコンといった個人が外で使うことを考えてきましたが、それを外ではなく家庭の中に持っていってしまおうという発想です。
ノートパソコンにはエディに対応するフェリカポートがついたものがやっと7割くらいになりましたが、これをテレビにつければ決済だけでなく、そこからクーポンを取得して、何かを買うという行動に結びつけられないかと考えています。
● 2008.09.15
(No.3)<87>
不確実性を管理せよ
大八木 成男(おおやぎ・しげお )氏[帝人社長]
戦略をいわゆる「出口論」で考えようとしています。
つまり、まず将来のマーケットを予想して今ある事業を捉え直してみようというわけです。
例えば、帝人はバイオ関連の市場をある程度握っている。
そこで、社内で相当な蓄積のある素材分野の製品を当てはめたら、新しいアプリケーションが見つからないか、と考えてみる。
これまで素材は素材で一生懸命やってきたのだけれど、出口論ではあまり考えてこなかった。
これからはそれを強化します。
飛行機や自動車などの輸送機器、情報エレクトロニクス、医薬医療、水やエネルギーなどの環境分野、この4つが有望ですね。
例えば自動車ならトヨタ(自動車)さんの動向や業績を分析しながら、研究開発や営業など社内の活動を変えていく。
いずれ組織にも手を入れるかもしれない。
それらを10年計画にどう集約していくかという議論になります。
● 2008.09.08
(No.2)<86>
中国「2つの8%」に課題
沈 才彬(シン サイヒン)氏[多摩大学教授、前三井物産戦略研究所・中国経済センター長]
中国の政府高官、それから大学の先生や民間シンクタンクの研究者と意見交換する機会がありました。
政府高官が警戒していたのは「2つの8%」でした。
インフレ率が8%を上回らないようにすることが1つ。
そしてもう1つが経済成長率で8%を超えるようにすることです。
政府としてはそれが死守ラインだと言っていました。
中国の現状を考えると、成長率が8%を下回ると中小企業を中心に倒産が急速に増えることになる。
失業率が増加することで、雇用問題が表面化する。
社会不安につながらないよう、政府は2つの8%を死守する考えのようです。
● 2008.09.01
(No.1)<85>
地価低迷、15年の始まり
井上 明義(いのうえ・あきよし)氏[三友システムアプレイザル]
一般に、不動産鑑定業というのは、不動産業の周辺業と思われているんですね。
ところが、昨今の不動産鑑定業はそうではなくて、「不動産金融」の周辺業務に変わっているのです。
不動産金融というのは、金融の一部なんです。
金融が分かっていないで不動産金融が分かるわけがないし、不動産金融が分からないで不動産鑑定ができるはずがない。
もう少しすると、この不動産鑑定業界に対する風当たりが強くなってくるのではないかと危惧しています。
公認会計士で捕まった者もいるし、弁護士もね。だから・・・。
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