『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、大前氏の考え方のフレームワーク(枠組み)のエッセンスを述べた本です。
なかには、かなり厳しい意見もありますが、真摯に受け止め、少しでも実行する心がけが必要であると痛感しました。
重要な内容を多く含んでいますので、10回以上にわたって名言を取り上げます。
今日の名言 1 〈22〉自己否定のできない会社のトップは、それまでの成功体験があるために、常に自分を美化しようとする傾向がある。時代が代わり、自分の成功体験に基づくやり方が通じなくなっても、それを認める勇気がないのだ。いつまでも過去の成功というノスタルジアに浸っているから、会社自体が自己改革できない硬直した組織になってしまう。
今日の名言 2 〈23〉これからの時代は、日米に限らず、世界中の企業が必然的に似てくるだろうと私は思っている。すでに企業は自分がどの国に所属するかというような枠組みをとっくに離れ、国境を自由にまたいでボーダーレスな世界で活動を行っている。変化のスピードについていくために、生産性の効率化のみならず、意思決定を速くする組織の効率化が益々図られていくだろう。
今日の名言 3 〈24〉新しい世界では、企業に所属する人間であっても、個人としての能力が求められるようになる。物事の本質を見抜く、自らの力で問題を解決する力、新しいアイデアを生み出したり、新規事業を立ち上げたり、あるいはライバル企業を打ち負かす戦略を立てる力がなければ、所属する企業からも退場を迫られる時代になるだろう。
「成功の復讐」という言葉があります。
成功体験があるからと驕りがあると、しっぺ返しを食らう、
という意味です。
「倍返し」ではありません。
成功したのは、偶然だったのかもしれないのです。
同じ手法で、もう一度成功するかどうかは分かりません。
ユニクロの運営会社・ファーストリテイリングの会長兼社長
の柳井正さんは、『一勝九敗』という本を書いています。
一つの勝ち(成功)がある背後に、九つの負け(失敗)が
あると。
仮説と検証の繰り返しと言ってもよいでしょう。
PDCA(Plan Do Check Action)を何度も試みなければ、
成長はありません。
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