バックナンバー(9)
ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が
携帯サイトで運営していた時のコンテンツです。
2007年1月8日号からスタートしています。
1カ月分毎にまとめてあります。
● 2007.09.17
(No.4)<37>
「異能チーム」で熟考を
カール・W・スターン氏
[ボストン コンサルティング グループ会長]
企業内のチームとは、スペシャリストと
ゼネラリストをうまく束ね、全体の能力
が育成されていく場と言えます。
チームが最も生産性を高められるのは、
多くのタイプの人がいて、そこから
多様な発想が生まれる時です。
米サンタフェ研究所の調査で面白い
結果が出ています。
非常に多様な人間が集まったチームの場合、
一緒にいる時間が短期だと、
プロジェクトが失敗するケースが多い。
短期間では、互いの相違点から生まれる
メリットを十分に理解できないからです。
これに対し、十分な時間をかけて一緒に
過ごしたチームでは、互いの違いも十分に
理解したうえで、より多くの創造性を発揮できる。
異能なタイプでチームを編成したら、
十分な時間と長期的な任務を与えることが必要です。
● 2007.09.17
(No.3)<36>
顧客の課題解決に全力
岩沙 弘道(いわさ・ひろみち)氏
[三井不動産社長]
保有事業は事業のコアの1つですが、
それ以上に、顧客の要望に合った解決策、
ソリューションを提供したいと考えます。
その目的が達成できるなら、不動産を
所有することにはこだわらない。
投資家自らが不動産を保有したほうが
いい場合もあるでしょう。
それで資産価値が高められるなら、
我々は不動産管理業務を通じて
満足度を高めればいい。
不動産をハードに例えるなら、
それをマネジメントするソフトの力
と言えるでしょう。
その部分の成長や収益、将来への
我々の持っている不動産に関する
あらゆるソリューションプロバイダー
としての信頼性を高めていきたい。
既に、三井不動産の利益は約6割が
開発とマネジメントで、4割強が
保有による利益という構造に変わって
きているんですよ。
● 2007.09.10
(No.2)<35>
品質管理、飽くなき探求
村田 恒夫(むらた・つねお)氏
[村田製作所社長]
会社が大きくなると、その中に安住しがちです。
ITバブル崩壊以降も赤字にならなかったことが、
従業員の安心感を醸成してしまったのかもしれません。
それこそ“ゆでガエル”のように、
社内にじわじわと停滞感が漂い始めた。
当社は毎年、売上高の7%程度に当たる額を
研究開発費として投じていますが、
それで次の時代を担える大型製品が登場して
いるかというと、寂しいものがあります。
「これではいかん」と、全従業員にハッパを
かける意味で改革に取り組むことにしました。
● 2007.09.03
(No.1)<34>
ペットは「かすがい」
山田 昌弘(やまだ・まさひろ)氏
[東京学芸大学教授]
昇給というより、きちんと評価してくれた
ということに対して、やる気がわくのです。
最近では「傾聴」というのがはやりですが、
どういう思いでその仕事をしているのかを
きちんと聞き、それを企業にとっても、
本人にとってもプラスになるように評価していく
必要があります。
その意味で、生産性の高い人は高収入で、
低い人は収入が少なくて当然という考え方は
必ずしも正しくない。
生産性の高低は「市場の評価」であって、
それとは別の「社会的な評価」も重視する
必要があります。
これからは、自分が必要とされているとい
う実感が得られる場を、家族と職場の両方で
得られる社会にすることを目標にしていく
べきではないでしょうか。
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