『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、大前氏の考え方のフレームワーク(枠組み)のエッセンスを述べた本です。
なかには、かなり厳しい意見もありますが、真摯に受け止め、少しでも実行する心がけが必要であると痛感しました。
重要な内容を多く含んでいますので、10回以上にわたって名言を取り上げます。
今日の名言 1 〈10〉重要なのは、「仮説」ではなく「結論」を導き出すことである。経営コンサルタントの中には、仮説でしかないことを「結論」として示し、「この問題を解決することは非常に難しい」というのが「提言」だと勘違いしている人間もいるが、こんな馬鹿げた話はない。
今日の名言 2 〈11〉仮説を証拠で裏付け、結論を導き出すうえでもっとも大切なのは、「その問題の原因は何か」を明確にすることである。ところがほとんどの経営者やビジネスマンは、問題として見えてくる現象にばかり目がいってしまい、原因の解決に至らないと言う思考パターンに陥っている。
現象はあくまで現象にすぎず、原因ではない。この当たり前のことがなかなか理解できないのだ。
今日の名言 3 〈12〉間違いとわかれば、すぐにオールクリアしてまたやり直せばいいのである。自分の立てた仮説が間違っていたら、新たな仮説を立ててスタートすればいい。人生を悔やんでばかりいることは、間違った仮説に固執し続けているのと同じで、まったく無意味だと思う。
問題解決(ソリューション)というと、すぐにテクニックやツールで
解決できると勘違いする人がいます。
そもそも、問題はどこにあるのか、問題の本質は何なのか、
が分からなければ、「モグラたたき」つまり、対処療法で、
一時的に解決したように見えるだけです。
いつまでたっても、問題解決には至らないのです。
この点は、しっかり理解する必要があります。
私は、思考がぶ厚い壁に遮られ、進まなくなった時、
大前さんの本を読みます。
そこには、直接の解決策は提示されているとは限りませんが、
解決の糸口(ヒント)は必ず、見つかります。
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