続けると、なんと2倍に成長する?
経済評論家の勝間和代さんが、藤巻幸夫さんとの共著
勝間・藤巻に聞け!「仕事学のすすめ」~
自分ブランドで課題克服(NHK出版生活人新書)
勝間和代
の中で、勝間さんは次のように語っていました。
(P.175)実は短期間に劇的な変化が現れる必要もないのです。1日に0.2%、改善されればいいのです。元の状態を100としたとき、1日に0.2%改善されれば、100.2になります。其の翌日には100.2の0.2%増しになるので100.4004になる。一見するとわずかな変化のようにも思いますが、1日に0.2%の改善を1年365日続けると、1年後には約200になるのです。
本当かな? と思いますよね!
そこで、検証してみました。
これは冪(べき)数計算です。もっと聞き慣れた言葉では乗数のことです。
5の3乗とかがありますね!
EXCEL関数に、あまり詳しくはないのですが、
その「冪(べき)数の関数」があります。
以後、冪数をべき数とします。
これは、簡単です。
セルの中に
=POWER(元の数値,べき数)
と入力すればいいのです。
では、具体的に勝間さんが話していた、
1日に0.2%の改善を1年365日続けると、
1年後には約200になる
を検証してみましょう!
=POWER(元の数値,べき数)
の中の元の数値は1.002(1日後の数値)で
365日後なので、365を入力します。
そうしますと、結果はどうなるでしょう?
2.073568367
となりますね!
勝間さんが話していたことが証明されました。
では、今度は1年ではなく、10年続けたら
どうなるでしょう?
うるう年を考慮せず、3650日で計算して
みました。
すると、すごい数字になりました。
1469.547367
このことから、努力は方向性さえ間違わなければ、
ムダであるどころか、積もり積もって大きな成果を
生むということが分かります。
以上のことは、複利計算のことなんですね。
72の法則
金融関係に詳しい人ならだれでも知っている
法則に、「72の法則」があります。
これは72個の法則のことではなくて、
利回り ✖ 年数 =72
が成り立つ時、元金はおよそ2倍になる、という
法則なのです。
これはあくまでも目安です。
利率ではなく、利回りとなっているところに注目して
ください。
利息は元金に対して、複利計算で行いますね。
先の例と同じです。
大昔、30年近く前になるでしょうか。
郵便局の定額貯金で年8%以上の利回りという、
今からは想像もつかない高金利の金融商品が
ありました。
10年で満期を迎えました。
72の法則に当てはめてみると、
利回り 8
年数 9
=POWER(元の数値,べき数)
に当てはめてみます。
元の数値は1.08
べき数は9
すると、例えば100万円を元金にしていたとすると、
199万9004円となります(税金は考慮せず)。
10年でしたので、元金の約2倍になって、
戻ってきたのです。
数日前、電車の中吊り広告に、ある金融機関の
受取金利が大きく書かれていました。
0.725%
これを72の法則に当てはめてみると、
0.725を計算を簡単にするため0.72とします。
すると、元金が約2倍になるためには100年を要する
ということになります。
いかに超低金利であるかが分かりますね。
最後に、アインシュタインの言葉を
ご紹介しましょう。
人類最大の発明は「複利」である。
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