藤巻幸夫氏の自分ブランドとは?
伊勢丹新宿本店に勤務していた当時、
藤巻幸夫氏はアパレル業界に「藤巻幸夫あり」と
名をほしいままにしました。
あなたもマスメディアで一度や二度は、
藤巻幸夫氏の名前を聞いたり、
写真を見たことがあると思います。
その藤巻幸夫氏は、経済評論家・公認会計士の
勝間和代氏との
共著
『勝間・藤巻に聞け!「仕事学のすすめ」
~自分ブランドで課題克服(NHK出版生活人新書)
勝間和代, 藤巻幸夫
「自分ブランド」について述べています。
とても参考になりますので、今回取り上げる
ことにしました。
ファッションの世界のブランドと自分ブランドと
を対照しながら、具体的に説明しています。
『私は、ファッションの世界で勝ち残ってきた
ブランドには、
次の3つの要素があると思っています。
●ストーリー(物語)・・・・・・
確固たる意志と、それが生まれてきた背景
●ヒストリー(歴史)・・・・・・
売れない時代にも負けないことによって
刻み込まれた時間
●フィロソフィー(哲学)・・・・・・・
とにかく作り続けるのだという意識
(中略)
それを人間にあてはめれば、
信念を持って行動し(フィロソフィー)、
自分がどのような軌跡をたどってなぜここに
いるのか、なぜコレにこだわるのかという目的や
使命を自覚して(ヒストリー)、自分の言葉で
周囲の人々に語りかけ、人の心を巻き込めながら、
より大きな仕事を実現していくこと(ストーリー)。
それが、自分という人間を、信頼に足るブランド
として作り上げるということです』
では、「自分ブランド」の根っこの部分は
どこにあるのでしょうか?
その点について、藤巻幸夫氏は次のように
述べています。
『「自分ブランド」のよりどころとなるのは、
自らの立てた「志」です。これがなければ、
たとえ広い人脈があってもそれを生かす
ことができません。また「志」は、課題を
克服したり失敗をすることによってどんどん
磨かれていきます。それが普遍性を持つように
なったときに、周囲の人々はこの「志」に
共感を抱き、巻き込まれていくのです』
では、何が本当に大切なのでしょう?
それは、「思いを継続させること」と
藤巻幸夫氏は断言しています。
『大切なのは思いを継続させること。
それこそ細く長くでもいい。ちょっとのことで
諦めたりせずに、志や夢を追い続ける。
そこから、人にも愛されるような「自分ブランド」
ができていくのだと、私は思います』
こうした藤巻幸夫氏の「自分ブランド」に
対する思いを、相手役の勝間和代氏は、
別の視点から次のように述べています。
勝間和代氏が述べていることは、
「自分ブランド」(私は、「自分ブランド力」
と言っています)は誰でもが立ち上げられることで、
私も強調したいところです。
『ブランドというのは、才能や財産に
恵まれた人だけが立ち上げるものではない。
それぞれの人の強みとスタイルに応じた
ブランドがあるのです。
「自分ブランド」を立ち上げようと思うならば、
まずは一人ひとりが自分の強みは何かと
わが身に問いかけ、ブランド・イメージ、
目標を設定する。
そして、それを実現するために行動を起こす。
この「行動を起こす」ということが、何よりも
大切なのです』
そして、その行動を起こすのは、某予備校の
カリスマ講師、林修氏が言って
有名になった言葉、「いつやるの? 今でしょ!」
ということです。
この言葉は、今年の流行語大賞の一つになり
ましたね。
(流行語大賞は、この他に「倍返し」
「じぇじぇじぇ~」「お・も・て・な・し」
の4つでした)
* 藤巻幸夫氏は、現在では「幸大」に改名
しています。
本ブログでは、出版当時の名前で表記
しています。
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『勝間・藤巻に聞け! 仕事学のすすめ 自分ブランドで課題克服』