昨日、1週間の中国での仕事を終えて帰国しました。
今回使ったテストコース。google mapから。
もともとプジョーの研究センターだったところで、中国南部、広東省深圳市にありました。深圳は香港に接する巨大都市です。
現在テストコースなど一部を日本のJARIに相当する「中国汽車技術研究中心」が管理していました。
一般的な悪路や坂路がそつなく配備され、狭いけれども走る車が少なくて走り易かったです。左上に坂路が白く見えます。
中央付近に白く見えるのが催事場。新型のSUVの記者発表会が数日後開催されるとのこと、大勢の若者が会場設営でてんやわんやしていました。
その新車は大型のSUVで、しかもEV。中国だけでなくとても注目されているとのことでした。残念ながら写真はダメ。
セミボンネットの地上高が高く、一見して重そうで、こんな大きな車がEV?と思わせるデザインでした。
空気は綺麗でしたが、夕方4時でも気温は連日41度。とにかく暑かったです。
中国の4大都市は(北上深広:べいしゃんしんぐぁん)北京、上海、深圳、広州、と言われるが、今回は初めての深圳。
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いや、10年前、ビザを持っていなかった時に土日で安徽省から香港に往復して滞在期間(ビザなしでは15日間)を延長したことがありました。
その時深圳・香港間を歩いて越境しましたが、巨大建築物の巨大な広間に出入国審査場所が30mほど(だったと思う)離れて二つあり、その中間の床に中国と香港の境界を示すラインが引いてありました。(今でも香港とマカオは準外国扱い)
中国は左ハンドルのバスでしたが、香港に入ると右ハンドルのバスになりました。
そのときは無我夢中の二日間でしたがいい経験になりました。
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深圳の街中を走る乗用車は圧倒的に「大型」が多いです。以前から中国人は大型の高級乗用車、しかもフル装備のハイグレード車を好むことは知っていましたが、今回特にそれを感じました。
そしてEV(電気自動車)がかなり普及していることに驚きました。
深圳市を走る正規のタクシーは、ほとんどが中国BYD社のワゴンタイプのEVだったのです。(深圳はBYDのお膝元)
メーターから、フル充電で約400km走行可能と読み取れました。
写真はEVのタクシー車。ドアのロゴ、西湖は浙江省杭州市にある有名な観光地です、ここ広東省深圳でこの名前を使うのは変!と言ったら、タクシー会社の名前だから、とあっさり言われた。
もちろんセダンタイプのEVタクシーも走っていました。そのインパネが下の写真。
料金は車の既設?の液晶パネルに映し出される仕組みの様だ。
初乗りは最初の2kmが10元(約170円)、深圳は大都会だからこれでも他の都市と比べると高い方だとのこと。そういえば安徽省合肥市では3年前は7元だったような気がする。
それにしても、日本のタクシーがいかに高いかが分かる。
¥15.00とあるが、中国のお金の単位は圓(yuan)、ところがもっぱら使われるのは画数の少ない元(yuan)。これは同じ発音の当て字だとのこと。
正式に中国の通貨単位を表すときは、圓は使わずに、人民幣を中国語読みしたレンミンビー、RMBと書きます。
日本の円がなぜ¥記号で表されるのか長いこと不思議だったのですが、その昔、欧米人がenではなく、yenと綴ったからだそうな。だから¥だったのですね。
英語圏では母音が頭に来ると日本語の発音とは異なってしまうらしい。昔プロゴルファーの青木さんが、エイ・オウ・キーと紹介されていた、と何かで読んだことがある。
滞在中、タクシーに料金を払うのに、現金を渡しているところを一度も見ませんでした。
白タク(黒車:ヘイチャーと言う無許可のタクシー)にも乗ったのですが、その時もスマホで支払いを済ませてしまうのでした。
実際、中国は日本よりもキャッシュレス文化がはるかに先を行っています。
道端の物乞いまでも、入れ物や手を差し出すのではなく、QRコードをパウチっこしたカードを差し出してきたとのこと。ぎょぎょぎょ!ですね。
そういえば5年前すでに電子バンキングが流行っていました。
(QRコードは日本のデンソーの発明ですが、無償で解放した姿勢には頭がさがります。今や世界中で使われています。)
大都会深圳の空港は新しく、実に広い!一体何のための空間か、と思うような広い空間が続きます。
搭乗口が並ぶウィングの端から端まで、歩いて25分かかる、と搭乗券の裏に注意書きしてあります。いやはや!
広い、大きい、金ピカ、は豪華さを象徴する三要素かも。とにかくピカピカしてかさ張るものが豪華、とされているように感じます。