野口整体、井本整体では
「熱を出す事は悪い事ではなく、むしろ身体がリフレッシュする作用があり良い事である。」
としている。
熱を出すというのは免疫力が盛んな証拠なのだ。
実際、子供などは風邪を引いても高熱を出してすぐに治ってしまうが、高齢になると熱は出ないが、いつまで風邪が治らないでいる。
なので、整体道場では
「俺、こないだ38度の熱が出たんだよ。」
「いいな〜。俺なんか最近熱が出ないんだよ。」
みたいな会話をしている。
私も一度、高熱を出して頑固な膝痛が治ったことがある。
それは、整体のゴールデンウィークの特別講義でのこと。
特別講義は3日間。朝から夜まで行われたが、その時の特別講義は正座で受ける操法が多かった。
話を聞く座学も基本は正座で聞く。
操法の練習も正座。
3日間、正座しっぱなしで特別講義が終わって少ししたら膝が痛くなってしまった。
正座も人によっては、何ともなく楽に座っていたりするが、私は苦手であった。
整体に入門した当初、先輩から
「そのうち慣れるから大丈夫だよ。」
と言われたが、結局辞めるまで慣れなかった。
そんな慣れない正座を3日間ずっとしていたら、それからしゃがめないほどに痛くなり、整骨院での仕事の際にも痛みがあった。
もちろん鍼灸やいろいろ治療したが、完璧には治らず8月まだ痛いままであった。
しかし8月のお盆前になぜだか38度の高熱が出た。
別に風邪を引いたわけでもなく、熱だけが急にでた感じで、それが2日ほど続いた。
整体では熱が出たら解熱剤は飲まないで、熱は出し切った方が良いとされているので、解熱剤は飲まないでいた。
それから熱が下がると、やく3ヶ月ほど痛かった膝がすっかり治っていた。痛みが全くなくなっていた。
それ以来、今まで痛くなったことはない。
整体でいう「熱は身体の大掃除」を自らの身体で体験した。