福岡・小倉 当地発祥の「焼うどん」を頂く(だるま堂)
所用を終えたのが午後2時半を回ってました。
お昼は牛乳1本で済ませて仕事に集中してたけど、さすがにハラが減って来ました。
朝食べた、小倉発祥の焼うどんが気になって、それならば、その発祥の店で頂こうと、駅に近い鳥町食堂街へ。
日本初の公道上のアーケード、とされる、魚町銀天街にある鳥町食堂街は、昭和テイスト満点の街並み。
テレビ撮影のセットのような感じさえします。
その中に鎮座するのが、終戦直後創業のだるま堂。
腰の曲がった老婦人ひとりで切り盛りしている、カウンターのみ6席の小さな店です。
食事時間帯は行列が出来るみたいだけど、この時間帯、客は会長のみ。
メニューはいたってシンプル。
天まど、とは目玉焼き入りの焼うどんのこと。
老婦人に何回か話しかけるけど、今日はご機嫌が悪いのか、あぁ~?とか、無言で返されるのみ。
一瞬、ムッとしますが、店主氏は、無愛想で超有名であったことを思い出し、苦笑いしながら、ビールと焼うどんを頼んで、出来上がりを待ちます。
まずは、キャベツなどの野菜をひと掴みして、これまた年季の入った鉄板の上に広げます。
鉄板の脇にはこれまでの焼き残り分がそのまんま…、まっ、いいか(苦笑)。
やや細めのうどんを投入して、火を通していきます。
ジュッ、とソースを垂らし、味を付けて供されます。
焼うどん(460円)。
ソースのいい香りだねぇ。
焦げた部分もしっかり入って、見た目は素っ気有りません。
早速頂ましょう。
半焦げの香ばしさも、何故か昔懐かしい味がします。
ボリューム的には上品なので、食べ終わっても、まだお腹に余裕が…。
もう一品の「天まど」(510円)も注文。
前述しましたが、焼うどんに目玉焼きをのせた一品。
ネーミングの由来は、天窓から月を見る眺めを現しているとか。
白身の部分を雲に、黄身の部分を月に、それぞれ例えた、と言われています。
だとすると、この出来上がりは、さしずめ、春のおぼろ月夜、と言ったところでしょうか(笑)。
半熟状態の黄身を崩して麺に絡めます。
黄身とソースが相まって、味がマイルドになってコクが深まります。
ウン、ストレートの焼うどんもいいけど、ビールのお供には、天まどの方がいいかも。
庶民の味を堪能したのでした。
美味しかったです。
ご馳走さまでした。
だるま堂
福岡県北九州市小倉北区魚町1-4-17 鳥町食道街
093-531-6401
営業時間 12:00~18:00(通し営業)
定休日 木曜・時々不定休