愛媛・松山 伊予名物を一堂に頂く(五志喜)
夕飯は愛媛の郷土料理が頂ける五志喜本店 へ。
見た目は黒ビール。
熱処理をしていないので、生きた酵母たっぷりのコクのある味です。
じゃこ天(290円)。
じゃこ天 とは、元々、瀬戸内近海で採れる小魚(雑魚)をすり身にして揚げたもの。
元々は、初代宇和島藩主の伊達秀宗
が持病の中風
でも食べられるよう、また、藩の産業振興のために、仙台から職人を呼んで作らせたのが始まりだとか。
愛媛県が生産量№1の名産です。
本日の刺身(780円)。
瀬戸内産のきびなご。
光り加減も高級品。クセのない味です。
イサキの兜焼(380円)。
とてもリーズナブルなお値段。しかも鮮度がよく(刺身を取った後の残り)ウマイ。
産地じゃないと食べられない値段だねえ。
同行者とあれも食べたい、これも食べたい、と選んだのが、媛(ひめ)定食(2200円)。
愛媛の郷土料理が一堂に会しています。
左上から時計回りに、ミカンが入っている「みかん稲荷」、今治ぜんざんき
(鶏の唐揚げの一種)、
地の蕪を使った漬物、宇和島の郷土料理「ふくめん
」、旬の天ぷら(エビ、白身魚、ししとう、かぼちゃ)、
じゃこ天用のすり身に衣を付けてフライにしたじゃこカツ 、鯛めしセット、タイをタタキにして味噌などで味を付けたなめろう 、
松山の郷土料理五色そうめん
、が所狭しと並べられています。
愛媛県は東西に長く(約160キロ)、文化圏も今治を中心とする東予、松山を中心とする中予、宇和島を中心とする南予の3つに分かれていているので、様々な郷土料理があります。
因みにじゃこ天系の生産拠点は南予の宇和島だし、焼鳥や唐揚げ等の鳥料理は今治の東予地区に多い。
それと、一番異なるのが「鯛めし」のスタイル。
こちらの店の鯛めしは刺身風のタイの切身を自分でヅケにして頂きますが、これは南予風。
中予や東予では一匹丸々焼いた鯛を半炊き状態の炊き込みご飯の上に乗せ、蒸らしたうえでタイの身をほぐしてご飯と一緒に頂くスタイル。
南予風の方が安く上がりますから、郷土料理店ではこちらのスタイルが多いですね。
一人じゃ食べきれない量の定食でしたが分け合って頂くと丁度いい量ですね。
美味しかったです。
ご馳走様でした。
愛媛県松山市三番町3-5-4
089-933-3838
営業時間 11:30~23:00(lo22:00)
定休日 年末年始