A子さん、当時（50歳）は、喉の痛みが取れず、又、脈が速くなったり熱が出たりと症状がひどく熊本市内の病院をあちこちと受診しましたが内科、耳鼻咽喉科、何軒回っても風邪とか扁桃腺炎とかの診断で一向に症状は良くならず。かえってひどくなるばかりでした。
そこで私のところに訪ねてきたのです。当然、私は、医者では、ありませんし診断を下すわけにはいきません。『何処の病院に行けば良いのでしょうか？』と相談されて、直感的に、某耳鼻咽喉科が頭に浮かんだので、その耳鼻咽喉科クリニックに行ってみたらどうかと勧めました。A子さんから『行って見ました。そしたら今までの診断と違って亜急性甲状腺炎ではないかと言われ熊本市の地域医療センターを紹介された』との事でした。ところが話は、これからの何です。
紹介された医療センターの病院に行くと、やはり亜急性甲状腺炎との診断でした。そしてその時、診断してくれた医師より『これはとても大変な病気です。治るのにかなり時間がかかりますね。同じ病気で女性の方が今1人入院されてますが、治療してますが入院して、投薬中しかし薬の影響で髪の毛が抜けたりします』と言われて、かなりのショックを受けて再度、私のところに相談に見えました。
がんの宣告と同じ様な感じで医師から説明を受けたそうです。そこで私は、従兄弟が防衛大の医者をしてたので、早速、仙台の自衛隊病院に電話をかけてあげました。従兄弟が『一番良いのは東京女子医大じゃないかなァ～』と言ったので、早速、東京女子医大のほうへ電話をしてあげました。東京女子医大では、私の話を聞いてくれた看護師さんから『九州の熊本から東京まで治療に来るのは大変です。九州だったら、皇后様が甲状腺を治療された病院が、大分にあるので、そこに問い合わせたらどうでしょうか？』と言うお話をしてくれたので、早速、その大分の病院に電話をしました。
電話をすると、看護師さんより『熊本ですか、大分に通うのは大変ですから、当病院で医師をされてた。とても優秀な先生が熊本で最近開業されましたよ、そこにぜひ行かれたらどうでしょうか』と教えてくれました。そのクリニックの住所を聞いてビックリです。A子さんの家から200mの所に、最近開業されたクリニックだったのです。熊本～仙台～東京～大分～熊本、と話が流れ、探し当てた医師！何と不思議な事に A子さんの家のすぐ近くに、目と鼻の先に、目指す病院はあったのです。
甲状腺炎専門のクリニックで、なかなか難病で治らないと言われた。病気がなんと、半年位で、数値は正常しかも、元の健康体に戻ったのです。
とても名医で、今ではクリニックも増築されて大きくなり、たまに『◯◯クリニックは、どこにありますか？』と遠くから見えた方から道を聞かれるほど今では有名な甲状腺専門のクリニックです。
「灯台もと暮らし」とはこのことですかね。自分の探し求める医師が、女性の家から見える程すぐ近くに開業されてたと言う、なんとも不思議なお話です。
