皆さまこんにちは。
髙﨑俊吾です。
先日、舞台『弱虫ペダル』Over the sweat and tears 全13公演の幕を無事に下ろすことができました。
沿道で応援いただき、ともにゴールを目指してくれて、ありがとうございました。
12年にも及ぶ、長い長いペダステの歴史にも、しっかりと終止符を打つことができました。
The Cadence! 、The Day1 、The Day2、そしてOver the sweat and tears
4作品、福富寿一役として走らせていただきました。
まず初めに、今思うことは、何よりも無事に幕を下ろすことができてホッとしたということです。
新型コロナが流行し始めてからも、舞台でシリーズを担ってきた作品の最終公演というものを経験してきました。
ただ、その中でも、公演中止となってしまったものも多くありました。
長年作品を応援してきた方にとって、最後をキチンと見届けられない、そして長年作品を担ってきた役者としても、最後をキチンと演じ終えられないのは、とても苦しいものです。
福富寿一として、舞台の上で懸命に走った時間の裏には、その倍以上の時間をかけて作り上げた稽古の時間があります。
やはり誰よりも一緒にいた箱根学園のみんな。
とてもとても楽しかった。
箱学の主将という立場を任された以上、Cadenceの時は無理に自分を律し、厳格に纏めないといけないというような感覚がありました。
でも、徐々に徐々に、自分に向いていることをやり、向いていないことを任せていいんだと。
箱根学園のメンバーに僕なりの主将というものを作り上げてもらいました。
これからも続いていく人生。
舞台の上かもしれないし、また全然違う道の上でかもしれないけど、築いた絆はいつかまた交わると信じています。
そして、演出の鯨井さん。
鯨井さんが放つ言葉には、とても力があります。
パワーがあります。
落ち込んでいる時は、寄り添うように。
燻っている時には、奮闘するように。
疲れている時には、疲れを忘れるアドレナリンのように。
鯨井さんの元に集えたから、こんな素敵な作品に、素敵なカンパニーになりました。
キャストのみんなにもありがとうを伝えたいです。
カーテンコールでも巻島役の涼介が話に出してくれましたが、チームのキャプテンとして、そして座長という立場ではないけどキャストたちのキャプテンとして、一緒に頑張ってきた優作。
あっ、間違った。笑
優作から、キャプテンとしてのあり方をすごく学びました。
何よりもその人柄にたくさん助けられたし、カンパニーみんな助けられました。
ありがとう。
全員もれなく、大好きです。
こんなにカンパニー愛に溢れたキャストが集まれる作品もないです。
でも、それが何よりもペダステの魅力なのかなと。
先代のペダステキャストの皆さまからも、たくさん愛を感じていました。
そしてそして、何よりも、そのペダステを愛して、応援して、一緒に涙を流してくれたファンの皆さま。
本当に本当にありがとうございました。
ペダステが人生だっておっしゃってくれたり、ロビーで公演が終わるごとに、残りの公演数を思って泣いてくださっていたファンの方もいたと聞きました。
涙と汗の先には、何がありましたか。
世の中には沢山の舞台があって、無限にエンタメがあって。
僕が役者を始めた12年前からしても、とんでもない数の舞台が同時並行的にあるようになった気がします。
"誰かにとっての何か"になること。
それはとても勇気のいることだと思っています。
俳優という職業を選択して、より一層それは感じています。
ペダステという作品が、"誰かにとっての何か"となったのなら、しっかりとその責任を果たしきりたい。
12年続いた舞台『弱虫ペダル』が、"誰かにとっての何か"となり、そして、大千穐楽でみた皆さんの笑顔に、キャスト、カンパニーの全員の笑顔に繋がった。
しっかりとゴールテープを切れた。
それが、本当に嬉しいです。
これまでたくさんの、本当にたくさんの応援、ありがとうございました。
写真を載っけますね。
意図せずユキちゃんの写真ばかりになりました。笑
ps.
私ごとのご報告となりますが、
2024年9月9日より、芸能事務所ロータス・ルーツ所属となる運びとなりました。
俳優 髙﨑俊吾が、"誰かにとっての何か"となったのなら、その責務を全うしたい。
その一心でこれからも、真摯に実直に、そして夢に向かって精進します。
もしかしたら、これまでの環境とはかなり変化があるかもしれません。
でも、どうか築いた絆を信じ、応援していただけたら嬉しいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
ぬん