2015年春ドラマ,「ようこそ、わが家へ」最終回後感想です。
ここのところ話題の池井戸潤原作のサスペンス。
相葉雅紀と沢尻エリカが主演,相葉,有村架純,南果歩,寺尾聰の4人家族が謎の犯人から嫌がらせを受け,ジャーナリストの沢尻エリカが首を突っ込み,解決を目指します。
第1,2話あたりは,犯人の執拗さ,気持ち悪さ,恐ろしさなどを前面に出し,サスペンス色が非常に強いです。それでいて家族は明るく前向きに暮らしています。
犯人と思われる人物は素性はわからないものの最初からわかっているものの,話が進むにつれ,家族それぞれがトラブルを抱えていることが判明していき,それらの問題は解決していくところもあれば,なかなか問題がこじれるばかりのところも。特に寺尾さん演じる父の職場では,池井戸潤さんらしい経済犯罪が問題となり,犯行を暴いたかと思うと言い逃れされてしまい,むしろあらぬ疑いをかけたと責められてしまうという展開が続き,なかなかのストレス要因です。
この作品の傾向として,予告詐欺的なところがあり,終盤から次回予告にかけて仲間と思っている家族側に悪者がいるかのように見せておきながら,次回を見ると,全然違った意味でそのようなシーンがあった,という具合です。
最終的にはそれぞれの問題は解決していきますが,犯人の意外さというか,期待外れ感は相当なものです。まあ,この作品は犯人当てよりは,サスペンスとしての恐怖感や,些細な悪意が人を傷つけるといったものをテーマにしているのでしょうから,悪くはなかったです。