【ASD(自閉スペクトラム症】全体を捉えるのは苦手かも | 宝塚発達心理ラボ <臨床心理士たちの研究会> 情報提供・発達支援・アセスメント・教材研究・不登校・ひきこもり支援

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こんにちは。

宝塚発達心理ラボの

宝塚ラボ子です。

 

今日は

発達検査の時に感じた
エピソードをお話しします。

 

  それは話の主役ではないのですが・・・・



絵の説明をしてもらう系の

検査課題をするときに

ASD(自閉症スペクトラム)らしい回答に
よく出会います。

 

 

検査内容はここには書けませんが

検査の絵自体は
男の子が何かしていたり
女の子も何かしているものです。

だから正解も当然、
「男の子(女の子)が〇〇している」的なものとなるわけですが、

ASDの生徒からは

しばしば絵の隅っこにいる
小さな動物や

絵の隅っこに書かれたぬいぐるみなや動物などが

主語になる答えが結構出てきます。

 

これがひとりやふたりのレベルでは

ないんですよね。

 

 

  ASDのシングルフォーカス

 

ASDの子との会話では

 

遠いものを指さして

「あれ見て!」と言っても

実は違うものを見ていたり

 

至近距離の物であっても

 

こちらが伝えたい物とは別の

本人が気になった

細かい部分を見ているかもしれません。

 

これがよく言われる

ASDの特性のひとつである

シングルフォーカスですね。

 

木をじっと見ている思ったら

一枚の葉っぱの葉脈を見ていたという話もあります。

 

 

 

ASDの子に伝えたいことや

見て欲しいものがあるときは

 

ちゃんと指示棒や指で

その物を一緒に確認してから

話をスタートするのがいい

 

といわれるのは

そういう見え方が理由なのですね。

 

<2月の予定>