【発達障害の子どもへのエール】ASDの子どもが集中しにくいのには理由がある | 宝塚発達心理ラボ <臨床心理士たちの研究会> 情報提供・発達支援・アセスメント・教材研究・不登校・ひきこもり支援

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今日は和歌山大学教授の
武田鉄郎先生の実験を紹介します。

武田先生は
腕時計型小型高感度加速度センサー
(マイクロミニ型アクティグラフ)による研究をされています。

NASAの宇宙飛行士がしているそうです。

似ていますが万歩計とは違います。
1秒間に10回、1分間に600回の体動を計測します。

体動とは、体の動きです。

頭を動かしてもいいし、
足でもいいですが、
からだのどこかが動いていると
カウントされる精密機器です。

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ここで問題です。

Aくん(自閉症スペクトラム)に
24時間この機械をつけてもらって
計測した結果は
どうなったでしょうか。

①からだの動きが24時間ずっと一定であった
②寝ているときもずっと動いていた
③昼間は静止、夜間は激しく動くという2極化であった




答えは・・・・

②寝ているときもずっと動いていた

だったのです。


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寝ていると思われる時間でも
頻繁に身体活動が見られ、
熟睡できていませんでした。

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定型発達の人は
起きているときの平均身体活動量は
220回/分くらいだと言われています。

人間は、集中すると
体動が下がるものですが、

発達障害のあるお子さんの場合は
定型発達のお子さんと比較して
1.3倍とか1.5倍くらい
1分間に体を動かしていました

 

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つまり

生理学的に
これだけ動いているのですかから
非常に集中しにくいような状態であることが
わかりました。


だからこそ、
彼らの興味・関心のあるものを教材にしながら
学習を進めていく必要があるのです。






あの子たちが
わがまままで自分勝手だから
多動になっているわけではないのです。


この視点は大切です。

生理学的に見ても
非常に集中しにくい子どもである

という捉え方で

彼らの「生きづらさ」を
理解していく必要がある
と思います。

この結果から
支援の道筋が見えてきます。