8月になってまもなく、孫たち(8歳女子と4歳男子)がわが家に泊りがけでやってきて、ついに1週間がたちました。
最初の数日間は両親ともに仕事があって、宿泊者は孫たちのみ、ということはどういうことかというと、家中が熱力学第二法則に逆らうことなくエントロピーが無限大の無秩序状態に膨らみました。
2人とも身の丈に合わぬでかい声で、泣くし笑うし叫ぶし争うし、その騒乱ぶりは覚悟していた予想をはるかに上まわりました。
居間も寝室もオモチャや紙くずやこぼれた水や読みかけの本や折れた色鉛筆やその他の「いまや要るのか要らないのかわからない」小物や雑物で溢れ返りました。
それまでの老夫婦の、平和なのかボケているのかよくわからんけど、変化に乏しい静謐な暮らしが一変したのです。
こちら、毎日欠かすことのなかったパソコンに向かっての執筆ができなくなり、読書もままならなくなりました。
ま、急ぎの仕事なんてここんところはぜんぜんなくなっちゃっているんですけどね。
パソコンは(ユーチューブなどの鑑賞のために)奪われて、読書は読み聞かせに形を変え、さらにはウルトラマンと怪獣どもの戦いの日々に巻き込まれていくのです。
きょう、このブログが書けているのは、久々に再会した親に連れられて、やつらは海に出かけているからです。
それにしても、孫という存在はわが子とは異なっているのです。
わが子がいまの孫くらいの年ごろだったころ、ぼくもカミさんも、わが子に対してはきっぱりと命令を下すことができました。
ところがいま、ぼくもカミさんも、孫に対しての命令には、なぜかワンクッション置かざるを得ない何かがあるのです。
あ、それはわが子に対しても、いまは昔とはぜんぜんちがっているわけですけどね。