5分間ノンストップショートストーリー4冊 | たからしげるブログ

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つれづれ思うことどもを不定期で発信しています。

 2020年7月、ぼくはPHP研究所の編集者さんが立てた企画に沿って、1冊のオムニバスを刊行するために、児童書界で活躍中の10人の作家さんたちに声をかけました。


 だれからだれに宛てた手紙なのか、読了したときに初めてわかる企画の短編集です。


 原稿を寄せて頂いたのは宮下恵茉、吉野万理子、森川成美、みずのまい、芝田勝茂、村山早紀、石井睦美、令丈ヒロ子、松原秀行、天沼春樹の各氏でした。


 それに編者の作品を加えて刊行となったのが、同社の5分間ノンストップショートストーリーという人気シリーズの一冊で『ラストでわかるだれの手紙』(写真右)でした。


 これに勢いを得て2021年9月、、今度はぼくが夢中になっているフカシギ世界を中心にした短編集を、同シリーズの『ナイトメアのフカシギクラブ』(写真下)として刊行しました。


 読者のみなさんからのウケは決して悪くなかったのですが、一つのテーマに沿って書き下ろした短編集としては、もう一つ企画の工夫が足りなかったところもあったようです。


 純粋にフカシギ短編集だけではなく、企画として読者を集める+アルファの要素が欲しい、と頭を悩ませた末に実現したのが、2023年10月に刊行となった同シリーズの『ラスト1行の四字熟語』(写真上)でした。


 短編の最後の1行を四字熟語で締める、という思いつきは、読者の学習意欲に沿った企画として、受験生や受験生を子や孫に持つ一般の方々にも歓迎されたようです。


 その勢いに乗って2025年2月に刊行となったのが、同シリーズの続編『どっち? ラスト1行の四字熟語』(写真左)になります。


 前書の姉妹編・最新刊ですが、今回は読者自身がラスト1行を二者択一でどっちにするか考えてみてください、という企画になりました。


 読者は2冊合わせて238個の四字熟語と対面できるし、物語の一編一編はもちろん、著者が全身全霊を込めて書き下ろしています。