晩秋の谷間を睥睨して旅する雲は、不動の木々が思索に耽ると、いま見た景色もおぼろになって、青空の彼方に去っていく。
UFOみたいな雲が浮かんでいる。じっと空中停止している。どっちにいったらいいのかわからないらしい(写真)。
十一月は霜月、神楽月、子月、神帰月、雪待月。空気が乾いて澄んでいる。午後の美しい光が辺りに満ちている時間は、日々短くなっていく。
学習塾で中学生に英語を教えていて、出てきた単語がふたりともわからない。「ちょっと辞書引いてみて」「先生なのにわからないの」「認知症がめちゃ進んできてるからな」「え。ちゃんとお薬飲んでますか?」真顔だった。
ぶ厚い雲が垂れ込めて、一雨くる時もあるけれど、その高みにはいつも、太陽と青空が輝いているんだからね。
麗しの小春ちゃんが現れて、スマイル&ウインクして通り過ぎていったとたん、ご覧のとおり(紅葉が真っ赤)です。
そこのあんた、この世はどうだい。苦労が多いってか。けど、苦労は買ってでもしろっていうぜ。苦労なくして大物になろうなんざ、赤子の一人暮らしよ。
人間は機械と違って、壊れた部分を自力で治せる。大抵の病気は、患者が心底その気になって闘えば、克服できないものはないという。
だれにでも生まれる時と死ぬ時があって、そのあいだには、歓ぶべき時と哀しむべき時が、必ず交互にやってくる。
西陽がいよいよ低くなってきた。あしながおじさん(Daddy-Long-Legs)の登場だ。だれなの? それはきみのことをずっと思っている、このぼく。
規則を守ることは大事だが、縛られてはいけない。破るためにあるという人もいる。規則は人のために作られる。