こちらは相変わらず、家にこもって仕事をしている。
仕事には、すれば必ず金になるものと、しても金になる保証はないが、といってしなければ絶対金にならないものが混じっている。
金にならなきゃ仕事じゃないでしょ、といわれたらそうかもしれないが、ものを作って売る商売は、みんなそうだ。
注文がなくても、作っている。
もう、サラリーマンじゃないからね。
サラリーマンのときは、会社が出してくれる定期で会社にいって、それなりの時間を過ごして帰ってくれば、毎月決まった日に給料がもらえたから、よかったな。
健康保険だって、半額は会社が負担してくれたし、お仕事は? ときかれたら、新聞記者やってますって答えられた。
いまは、お仕事は? ときかれたら、ものを書いてます、と答えると、へえ、どんなものを? とくるから、これまで出した本の名前をいくつか順不同に伝えても、知っている人はほとんど、いや、まったくいない。
それは別にいいんだけどね。
ただし、毎日会社勤めをしていたときは、休日がほんとうにうれしかった。
週末の土日はもちろん、祝日の組み込まれた連休ともなると、とりたてて遊ぶ計画なんかなくても、心が浮き立った。
いまは、毎日が休日みたいなものだから、世の中が大型連休にわいているときいても、あまり実感がない。
昨年末に結婚した娘夫婦が泊りがけで遊びにくるのが、そ(いまが連休)の証拠ってところかな。
ところでいま、この文章は、起立の姿勢のまま、机の上にダンボールの小箱を置いて、その上に置いたパソコンで打っている。
家にこもる時間が増えると、あまり歩かなくなるので、足腰を鍛えないといけない。
