8月も末に近づくと、暑さも峠を越した気分になってくる。
きょうも1日、蒸し暑かったけれど、夕方の空には、どこか秋の色が混じっていた。
暑さはまた、ぶり返してくるかもしれないが、その力は徐々に弱ってきている。
若いときに、走ったり跳んだりするのが、あまり得意ではなくても、年をへたいまに比べたら、確実にパワーがあった。
腕立て伏せや腹筋、懸垂、屈伸といった筋肉の鍛練は、持続すればなかなか衰えない。
それでも、時とともに衰える。
知識は年々、積み重なっていくものだと信じていたころがあったけれど、忘却のスピードを計算していなかったようだ。
覚えるけれど、忘れる、忘れる、そしてまた覚えるけれど、忘れるほうがずっと多い。
1年前のきょうのいま、どこで何をしていたか、ヒントもなしに思い出せる人は、とても少ないだろう。
5年前、10年前となれば、なおさらだ。
忘れることは、怖いことだろうか?
エラ・フィッツジェラルドが、CDのなかで歌っている。
この世にとっくにいない人が、とても生き生きとした声で歌っている。
本もそうだ。
映画もそうだ。
人間同士のリレーションシップは、時を超えても存在が可能だ。
かつてからいまへの一方通行かもしれないけれど、感動が伝わってくる。
あしたから3日間、会社へいこう。
その後、土日を含めて5日間、第2の夏休みをとる予定だ。
休んでばかりだって?
まさか。
DVDのテレビシリーズ「ポイントプレザントの悪夢」を借りてきて、見始めてしまった。徐々に、おもしろい。