★流行作家の創作伝説

望月新刊
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人生の優先順位を明らかにする
「1分マインドフルネス」
（KADOKAWA）
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★流行作家の創作伝説

　作家の伝説には
ものすごい逸話が残されています。

「ここまで真剣なら道は開ける！？」
と言った感じですね。

４０歳から小説を書き始めた松本清張。

「やりたい仕事はたくさんある。
　時間との競争だよ」が口癖。

遅いデビューなので、
時間を意識したのでしょう。

全身麻痺で４年間入院し、
ようやく手だけ動かせるようになり、

「この身体でオレが生きていくには、
　小説しかない」と

病院のベッドで意を決し、
月産1000枚を書き続けた黒岩重吾。

　生涯400冊を目指し、
著作380冊で倒れた笹沢佐保。

「寝不足の時は立ったまま書く」

　地位も名声もお金も十分過ぎるほど得て、
いずれも優雅なゆったりとした晩年を
迎えることもできたでしょうが、
最期の最期まで執筆に取り組んだのです。

きっと、創作意欲が
次から次へと沸いてきて
手が止まらなかったのでしょう。

　何年か前に赤川次郎さんのことが
新聞に載っていました。

いくつもの連載を並行して抱えていて、
当然主人公も違う、

「どうやって書き分けているのですか？」

という質問に。

「もうイメージがはっきりとできているので、
　原稿用紙に向かって、
　主人公のイメージを描くと
　キャラクターが勝手に物語を作っていく」

と、答えていました。

　実際、赤川次郎さんの編集者は、
赤川さんが書いたものを
必死に清書していくのだけど、
赤川さんの書くスピードに
とても追いつかなかったそうです。

驚きですね。

　イメージがそのまま
修正不要な文章になっていったのですね。

　さて、そのような天才の領域に達した人たちの話を聞くと、
「やはり才能が違う」と思いがちですが、
そんなことはありません。

　それぞれ、才能を発揮する分野が違うだけで、
誰しも人からは羨望の眼差しを浴びるような
才能が必ずあるのだと思います。

問題はそれに気づくか？
そしてそれをどれだけ磨き上げるか？　　

それに尽きるのでしょう。

　あなたがもっとも才能を発揮できることはどんなこと？

その才能をじっくりと磨いていこうではないですか！