(前編)試練は人が一人では幸せになれないことを教えてくれる

トシ（望月）です。

試練は人が一人では幸せになれないことを教えてくれる

成功者の人に
「あなたの人生のターニングポイントはいつでしたか？」と聞くと、
ほとんどの人が「一番辛かった時期がターニングポイントでした」と答えます。

ということは、試練のときこそ幸せのスタートラインに立ったときだ
ということが言えるのではないでしょうか。　　

でも、なぜ試練の時期が幸せな成功へのターニングポイントとなるのでしょう。

それは、自分の人生に大きな影響を及ぼす「人との出会い」の多くが、
この試練の時期に集中して起きるからだと思います。

僕の場合も、振り返ってみると、
大切な人との出会いの多くが試練の時期に集中しています。

妻と出会い子供が産まれたのも、
ライフワークであるレイキの
最初の師リン・ベレツ氏に出会ったのも、
すべて僕が試練のまっただ中にいるときなのです。

素晴らしき友、本田健さんと出会ったのも、
僕がちょうど大きな壁を乗り越えなければならない時期でした。

友には「雨の日の友」と「晴れの日の友」がいるといわれます。

羽振りがいいときには、いろいろな人が周囲に集まりますが、
そうしたときに集まってきた人の多くは、
風向きが変わり少しでも苦しい立場になると、
蜘蛛の子を散らすように去っていきます。

でも自分が苦しいときに助けてくれた友は、
良いときは共に喜び、苦しいときには支えあえる真の友になれることが多いと言います。

こうしたことから、苦しい時期に出会った「雨の日の友」は真の友、
羽振りのいいときに出会った「晴れの日の友」は表面的な友、だと考えるのです。

僕にとって本田健さんは「雨の日の友」といえる友人の一人なのです。
彼と出会ったのは、前の会社をリストラされる直前のことでした。

すでに書きましたが、当時の僕の悩みは、
営業をしていて「クロージングできない」というものでした。

つまり、最後にお金をいただく話を切り出すことができないのです。
原因が自分の心の問題だということもわかっていました。

僕には、成功法則や幸せになる方法をお金で売るということに対する「罪悪感」を、
どうしてもぬぐい去ることができなかったのです。

そのため、それがとてもよい商品で、
人々を幸せにするものだと頭ではわかっていても、
いざとなると「代金は○○円です」という一言がどうしても言えないのです。

そんな当時の苦しい胸の内を打ちあけると、
本田健さんは、僕に小冊子を作ることを薦めてくれました。

僕が感銘を受けた先人の言葉、
多くの人と分かち合いたいと思った心に

響く言葉を集めた小冊子を作って、
無料で配ったらどうかというのです。

そして、その最後の数ページに
「こうしたことをもっと学びたいと思うなら、
何時、どこでこうしたテーマのセミナーを開催しますので、
ぜひご参加ください。料金は○○円です」と、
セミナー告知とクロージングまで全部入れてしまえばきっとうまくいくよ、
アドバイスしてくれたのです。

もともと僕は、自分用にこれまで学んできた豊かさの原理・原則、
そして古今東西のマスターたちの言葉を抜き書きしていたので、
早速それを小冊子にまとめて配ることにしました。

こうして、彼のアドバイス通り小冊子を作って配ってみると、
驚くほどのお客様が集まってくれるようになったのです。
　
人が人をサポートするというのは、
必ずしも物理的なサポートでなくてもいいのです。

メンタル面のサポートも、とても大きなものです。

事実、僕は、僕の気持ちを察した彼の数々のアドバイスにとても感謝しています。

彼のお陰で、セミナー講師というライフワークを現実のものとすることができたと
言っても過言ではないとさえ思っています。
　
その後、本田健さんから相談を持ちかけられたことがありました。