学びの共有が人種や性別の壁を壊す　教育の未来を映したジグゾー教室とは

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　・第１弾本田健×望月俊孝特別対談

　・第２弾本田健×望月俊孝特別対談

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★学びの共有が人種や性別の壁を壊す　教育の未来を映したジグゾー教室とは

1971年、テキサス州
オースティンの公立学校は
大きな緊張に包まれていました。

人種差別撤廃の司法命令により
白人、アフリカ系アメリカ人、
ラテン系アメリカ人が
初めて同じ教室で授業を受けるようになった

案の定、生徒間の混乱やいざこざが多発し、
無断欠席を繰り返す生徒も出現しました。

助けを求められた社会心理学者
エリオット・アロンソンは
さっそく授業を視察することにしました。

授業は「先生の質問に生徒が答える」
当たり前のものでした。

しかしアロンソンは
その「当たり前」に注目しました。

従来の授業スタイルは単に
先生の頭の中にあるものを
いかに早く当てるかの競争に過ぎず
同級生とは完全に分断された時間でした。

事実、教室にいるのは
自分の優秀さをアピールするだけの優等生と
隠れるように身を潜める
それ以外の生徒という構図でした。

そこでアロンソンは「ジグゾー教室」という
新しい授業スタイルを提案します。

１つの教材についてその一部一部だけを
まるでパズルのピースのように各生徒たちに
渡していきます。

生徒は自分の担当ピースは人にしっかり
教えられるようにマスターします。

その後に生徒たちは集まり、
自分の担当ピースの部分の教材内容を
仲間に教えます。

そして自分の担当ピース以外の部分は
他の仲間からの発表をきいて学びます。

これにより全員で力を合わせながら
それぞれの頭の中に１つの教材のパズルを
完成させるのです。

効果はテキメンでした。

ジグゾー教室は、他の指導法に比べて
より速く学習がすすみテストも
良い成績を収めたのです。

なによりも自分のクラスメイトに対する
共感や尊敬の念も大きく育ちました。

それを示すエピソードがあります。

エリオットたちが実験開始当初から
密かに行っていたことがあります。

それは休み時間の校庭の様子を
屋上から写真でとることでした。

開始当初は遊ぶこどもたちのグループは
人種、民族、性別ごとにはっきり分かれて
塊になっていたのです。

しかしジグゾー教室がすすむにつれて
生徒たちは自由に交じりあっていきました。

学びの共有が人種や性別の壁を壊したのです！

各個人が特定の知識をはっきり任されており
それをお互いが知っていて、1つの大きな目的の
ために共有することはこれだけパワフルな学びなのです。

ここに教育の未来があると思います。

もちろん学校の現場にすぐに導入することは
難しいでしょう。

まずは私たち大人が会社という環境で
試してみてはいかがでしょうか？

本日もお読みいただき
ありがとうございました。