誰もが一度は思ったことがあること。
それは・・・
「記憶力」があったらな~!
ということであり、
能力開発の永遠の定番が「記憶術」でしょう。
今日は世界最高の記憶力保持者の脳を
のぞいてみましょう。
1. 人は1回で記憶できる量は3個が限界?
人間が一時に記憶できる量については
古くから研究がありました。
有名なのは、ジョージ・ミラー教授が唱えた
マジカルナンバー7
7±2(つまり5~9)個というものです。
さらに近年はこの数を
3~5に下げる説も登場しました。※1
ちょっと残念ですよね。
でも一方で記憶力の世界には
無数の超人がいます。
たとえば、ワン・フェンです。
彼は世界記憶選手権で2度の優勝を
果たした天才です。
1桁/秒で読み上げられた数字を
正確に再現する「スポークン ナンバー」という
競技では300桁の新記録を樹立しました。
2. 「63」=バナナ、「89」=僧侶
優れた記憶力保持者の神経構造を調査する
国際プロジェクトSuperior memoryは
ワンを研究室に招き、彼の記憶法の秘密を
徹底解析しました。※2
ワンは実験でも300桁の数字を1ミスだけで
ほぼ完璧に記憶再現してみせました。
そこで分かったのはワンの独自の記憶法でした。
なんと「数字をイメージに置き換えていた」のです!
00~99の各2桁の組み合わせについて
それぞれユニークな画像に置き換えた対応表を
自分の頭の中に持っていました。
また頭の中である場所(階層)を思い描き
記憶したいものをそこに置いて整理し
効率的に引き出せるようにしていました。
たとえば「6389」という4桁の数字を
おぼえる場合、彼の脳内のイメージ対応表では
「63」が「バナナ」であり、
「89」が「僧侶」です。
彼はこの2つのイメージを
頭の中で描いた場所の
1つである「鍋」とつなげます。
その結果「鍋の中のバナナがあり、僧侶がそのバナナを割った」
というストーリーが生まれます。
インパクトありますよね。
でも「鍋」を思い出すだけで
イメージの連想がはじまり
高速で数字が再現されます。
彼は同じ手法で歴史の年号暗記なども
高速で行います。
3. 記憶力=連想力 ストーリーでおぼえよう
本実験が教えてくれるのは
私たちが記憶力と捉え方です。
多くの方は記憶力は事物を脳に
そのままコピーする力だと思っています。
でも「思い出して再現する」という点から
考えれば、記憶力とは整理力であり
連想力なのです。
いかに今頭の中にある知識と結合させて
取り出しやすく整理しておくが決め手です。
たとえば何かを記憶するときは
誰かにこの後1~2分で話すつもりで
記憶してみましょう。
こうすれば自然にイメージがわき
記憶物にストーリーがうまれてきます。
いわば「スピーチ記憶術」です。
ぜひあなたもやってみてくださいね。
追伸:僕が高校生の時代だから・・・・
本当に懐かしいくらいだけれど、、、、、。
渡辺剛彰さんが記憶術においてはもう第一人者で
テレビにメディアにかなり出ていましたね。
「記憶力」のセミナーもしばらくやっていましたし、
「記憶力」の本を当時、勤めていた会社の社長と一緒に創ったので、
今も記憶力、記憶術については研究していますが、、、、
その当時から本質は変わっていませんね。
僕も円周率を100桁くらいを覚えさせることってやってましたね(^o^)丿
さて、連載中の「引き寄せ・億万長者ゲーム」こちらもご覧くださいね。
【お金持ちになるメンタル3ポイントを爆上げしませんか?】(引き寄せ・億万長者ゲーム⑤)
参考論文
※1 Nelson Cowan(2010) The Magical Mystery Four: How is Working Memory Capacity Limited, and Why?
Current Directions in Psychological Science 19(1):51-57
※2 K. Anders Ericsson, Xiaojun Cheng, Yafeng Pan, Yixuan Ku, Yi Ge & Yi Hu(2017)
Memory skills mediating superior memory in aworld-class memorist.Memory 25(9):1294-1302
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