一番のお気に入りアイドル、吉田真梨さんが亡くなってから早いもので今日で1ヶ月になります。


今回から3回の予定で真梨さんのアイドル時代を振り返りたいと思います。

なぜ3回かと言うと、アイドルにイメージチェンジはつきもの、アイドル時代の真梨さんも路線的に3期に分けることができるからです。


その第一期はデビュー曲「もどり橋」から「水色の星」の「叙情派アイドル」期です。


野中小百合さんのCDの解説をされた麻見徹さんは『しっとりと郷愁を漂わせる歌謡曲。演歌とは一線を画す叙情派アイドル歌謡というジャンル』と書かれています。その例として真梨さんの名前もあげられています。

76年デビュー組では小百合さん、真梨さんのほかにも松本あいさん、和泉早苗さんや『オジサン…』のイメージが強い桜たまこさんのデビュー曲も実はこのジャンルと言えます。


「もどり橋」の頃の真梨ちゃんをテレビで観た事は有るはずなのに、実はあまり記憶に残っていません。まだまだそれほど意識していなかったのかもしれません。

テレビで真梨ちゃんを見るようになったのは「8時だよ、全員集合」に出るようになってからで、その頃は「水色の星」を歌っていました。真梨ちゃんを意識するようになったのはこの頃でした。

同級生の多くがフォーク系に流れ、アイドルでは百恵さんや淳子さん、キャンディーズさん等が人気の中、なぜか私は真梨ちゃんでした。


「もどり橋」の舞台は京都。歌詞には桜の花も出てきます。ジャケ写は京都で撮影されました。B面の「たった一人の東京で」では東京とふるさとを歌っています。


セカンドシングル「水色の星」は夏の星空を歌い、B面「あなたは帰る」は夏の海での思い出を歌っています。


AB面4曲共、ゆったりとしたテンポでメロディーは和風テイスト。典型的な叙情派アイドル歌謡と言えます。

真梨ちゃんはCBSソニーとニッポン放送の共同で売り出されたことも有り、ニッポン放送の交通情報で曲が使われたり、新曲のスポットCMも流れていました。ちなみに、この年のCBSソニーいち押しアイドルは男性・三波豊和さん、女性は吉田真梨さんでした。

日本歌謡大賞で新人賞を獲得した時のシーンは今でもおぼえています。

アイドルが苦戦した76年デビュー組。女性ソロアイドルの中でも最も売れていたのは吉田真梨さんではないでしょうか。

二年目を迎え、「まっ赤な耳たぶ」「恋人がいても」でイメチェンも…(次回に続く)