近くて遠い、隣国ロシア。人々には冷戦時代の米ソ対決の流れと北方領土問題や戦後のシベリア抑留時代の記憶などがあり、日本人にとってはイメージが悪いことのほうが多く感じる。

たしかに観光目的の渡航であってもビザが必要だったり、まだまだ国交も日ソ平和条約は締結されておらず、解釈によってはまだ完全に過去の清算が終わっていないともいえるだろう。北方領土問題の早期解決が望まれるわけだが、以前に比べると相当両国間は自由に移動できるようになっているともいえるだろう。

ロシアというとみんなが思い浮かべるのはモスクワとかサンクトペテルブルグだろう。だが、ウラジオストックやハバロフスクなど極東地域は驚くほど日本から近い。新潟からウラジオストックなら飛行機なら1時間とちょっとで着く。実は距離的には非常に近いのだ。サハリンなら北海道からだとすぐだ。戦前南樺太が日本領土だったころは、国境を越えて亡命した共産主義者もいたほどだ。サハリンの戦前については、三浦綾子さんの「天北原野」を読むと良い。

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三浦 綾子
新潮社
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北方領土に至っては根室あたりからは目と鼻の先である。
ともかく、ロシアは極東地域に限って言えば非常に近いといえる。
驚くべき事に日本人はロシア人から好かれているらしい。日本人のロシア感からいえば片思いに近い。この辺の事情は社長島耕作の最新刊に詳しい。

社長島耕作 4 (モーニングKC)
弘兼 憲史
講談社 (2009-10-23)


ロシア人女性はご存じのとおり色白の金髪で非常に美しい女性が多い。特に若い女性の綺麗さのレベルは高い。日本人男性のイメージも働き者で頭がいいと思われているらしくモテるらしい。たしかに実際にそんな感じであった。あ、私は宇宙産業関連でモスクワ近郊に行ったことがある。そいや、キャビアは規制が厳しくなって持ち出せなくなってきたが。

そんなロシアの極東地域である。もうすぐ建設中らしい極東のロケット打ち上げ基地も完成するだろうし(ロシア最大の打ち上げ基地であるバイコヌールは実はカザフスタン領でロシアは費用を払って借り受けているのだ。軍事衛星などはプレセツクという北極地域にある基地を利用している)、なにしろ自然は多くの場所で手つかずのままである。

そこでだ。さっさと北方領土問題を鈴木宗男さんあたりにがんばってもらって解決してもらい、極東地域限定でもいいからビザなしで短期の観光ができるようにして、ウラジオストックと羽田にLCC(格安航空会社)を就航できるようにする。そしたら、結構な数の観光客がロシアを訪れるようになるのではないか?スカイマークの西久保さんあたり、やらないかな?

羽田から北海道の新千歳空港にいくより安い料金設定とかできそうだよね。