視線藪の中のお家の上に逃げ込んで、 私の上空を睨んでいます。 この視線――分かりますか。 いるんです。 私の背後に、あの、嫌な奴が。 猫には表情があり、感情があります。 にっくきあやつを睨んでいます。 私が宥めても、どうしようもないのです。