振り返りも4本目。

 

アーカイブが終わるその瞬間までワルブロを叫び続けようと思います!

 

 

そしてまだまだ7月15日まで公演アーカイブ配信中です!

 

チケット

https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2423384&rlsCd=001 

 

配信公演:6月29日(土)/6月30日(日)全4公演

チケット(アーカイブ):3,500円(税込)

受付期間:7月15日(月・祝)21:00まで

視聴期間:7月15日(月・祝)23:59まで!

 

おうち時間にぜひ、いろんな公演を楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

 

どうしようかなぁと思ったんです。

 

 

まず紅葉と楓については膨らむぞと(それは自分次第)。

 

 

なので、今日は……

 

 

Get ready, you guys?

 

音楽と戦いの祭典、ミュゼリアム!

 

まずはこの物語の中心で生きた個性派揃い

「ミュゼリアムチーム!」come on!

 

 

 

水面(みなも)を生きてくれた「すずきゆい」さん!

 

陽永(へりお)を生きてくれた「叶真」くん!

 

無常(むじょう)さんを生きてくれた「笹川大輔」さん!

 

膠(こう)を生きてくれた「浜崎正太郎」くん!

 

灰(かい)を生きてくれた「小俣一生」くん!

 

皆さんに愛された、ミュゼリアムのみんな。

 

長年SEPTに出演していただいているなかで、新たな挑戦「MC無常」。

もはやMCは無常さん以外考えられないほどの存在感を出してくれた大さん。

 

なぜか過去作との既視感のあるキャラクター、彼にしか出せない味のある役を存分に生きてくれた叶真君。

 

今回台本を書いていて、ふと思い出すキャラクターや言葉はこの二人だろうなぁ、と思いながら描きました。

 

 

膠・灰の二人もいろんな世界でコンビを組んでいるベテランw

この世界でも、面白いコンビネーションを見せてくれた、

はましょーと一生。

 

最高にかっこよかった!

本当にありがとう。

 

 

余談ですが

無常さんについてはいろんなルートを巡ってたどり着いたMCポジション。

ワルブロの初期配信の際、その頃の台本にはまだ「MC」としか書かれておらず、誰にするか悩んでいたのですが、配信に来てくれていたキャストに相談しました。

 

みんな真剣に考えてくれてね。

せっかくなので神々の会話として再現しますw

 

諷経「……というわけなんですが」

亜歩露様「ふむ、誰がいいのだろうねぇ」

無二「むう、悩ましいですな」

雛「あの〜」

諷経「く〜、膠と灰が持ち回りか〜?」

雛「あの〜」

亜歩露「ま、それもありかもしれないね」

雛「あの……」

無二「いや、奴らには他に仕事があるのでは?」

雛「あ……」

諷経「確かになぁ」

雛「あの!」

亜・無・諷「なんだ!?」

雛「無常さんは?」

亜・無・諷「……それだ!」

 

的なね笑

 

 

そこからすぐに笹川さんに相談して、OKをいただき、役柄を極めてくださった結果、

みんな大好きMC無常さんになったのです。

 

今回はこうしていろんな人の意見を聞きながら紡いだ物語。

 

自分としてもキャストのみんなのおかげで殻を破り、何か大きな一歩を踏めたような、そんな気がしています。

 

感謝でいっぱいな、ワルブロでした。

 

 

そして、水面を生きてくれたゆいちゃん。

 

彼女はSEPT10周年企画であるキャストオーディションのグランプリ。

※その模様はここからみられますのでぜひ。

 

【感動】最終審査で残った5人の中からついに合格者を発表します。#後編

 

 

2月に行ったオーディション

 

3月頭に合格、すぐさまZEST出演。

 

その時のステージでゆいちゃんは言いました

 

「ぶちかましたいです!」

 

と。

 

そこからあっという間の三ヶ月。

 

日々悩み、苦しみ、模索して、

 

ウチクリ氏の演出を受け止め考え続け、山﨑さんの教えを受け、台本の質問もたくさんくれて、いろんな人と答え合わせをして。

目一杯楽しんで。

 

そうしてたどり着いた答えが、皆さんの前で生きた水面だったと思います。

 

ありがとう、ゆいちゃん。

本当に頑張ったね!

 

 

そしてこのサムネイルには篠原望ちゃんと、皆瀬翔くんもいて。

この時のこの3人が、ワルブロの中心で物語を動かしてくれました。

 

最高の結末をくれた3人に感謝と拍手を送りたい。

 

 

ここからは後書き!

 

と、思ったのですが、

 

台本のおまけエピソードでミュゼリアムのその後が書いてあります。もしよければそれを見てもらえると嬉しいです!

台本的に繋げようと思って書いたものではないのですが、物語とエンディングライブの中間に入る物語としてみてもらえたら、また面白いと思います。

 

見方の時系列としては、

 

「紅葉が自分の世界に戻り、楓達が未来を見据えたラストシーン」

 

↓時間経過

 

「台本の後書き」

 

↓時間経過(この間に翡翠カムバック)

 

「エンディングライブ(ダンデ・乃衣瑠回、楓回)」

 

的につなげると、面白いかなぁと。

本編では多くを語らなかったキャラクター達がたくさん話しているところも見所です。

 

 

 

……ブログはそれだけなのかって?

 

じゃあお言葉に甘えて少しだけ(誰も言ってない)

 

 

 

【ミュゼリアム】

 

____飲んだくれのラプソディー。

"クソ不味いな"。

傷つけ、傷つき、血で血を洗う毎日。目的なんて知らねぇ、ただそこに向かってくる奴がいるから、叩き潰すだけ。

生きるために、鳴らして、壊して、虚しくて、叫んで、壊れていく。子どもの時から一緒に暴れ回った"丹左兄"は進む道を決めちまったみたいだが、俺の音は今だに行き場はない。

どうでもいいクソみてぇな世界で、俺はどうしてまだ息をしてるんだって、不味い酒をかっ食らう。

世の中もっとハッピーでもいいじゃねぇかよ。

 

 

……そんな毎日に嫌気がさしていた頃、奴が来た。

余計な世話ばかり焼きやがる奴は、食いもんや水、酒を配っては立ち去っていく。圧倒的な強者の匂いをさせ、近寄りがたいオーラ……いや、単純に見た目が怖ぇから誰も近よりゃしねぇ。

単なる気まぐれ、見てらんなくて、声をかけてやったのが運の尽き。何を思ったのかまたこうして俺の目の前に酒をおいて飲み始める。俺が怖くねぇのか? いや、そりゃお互い様か。

奴はグラスを飲み干すと去っていく。偽善者が何をやっても無駄だってのに。

 

 

街中に火の手が上がった。

笑ってやったさ、ザマァ見ろってな。

この世界は、なんでこんなにどうしようもねぇことばかりが起きるんだ。だったらこんな世界、終わっちまえばいい。

そうすりゃ俺も少しは楽になるかと、眺めてた時、あいつが火の中に突っ込んでいくじゃねぇか。咄嗟に追いかけるとやつは泣いている子どもを連れてきやがった。

 

俺に気づいた奴は、その子どもを託そうとしてきたが、よっぽど怖い思いをしたのか、奴にしがみ付いて離さねぇ。火傷を負って苦しいはずなのに、優しい顔して、あやしてやがる。なんだよそんな顔もできんのかよ。

 

奴は子どもの頭をポンと撫で、言葉もなく優しく引き剥がし、俺に託しこう言いやがった。

「後でうまい酒を振る舞ってやる」ってな。

俺はふざけんなって言い返してやりたかったが、手の中で震える子どもと、あっという間にまた人助けにいく奴の背中に、言葉が出てこなかった。

……くそ、結局俺もただの偽善者じゃねぇか。けど、なんでこんなにも心が震えんだよ。

 

 

火事のあと、抗争は中断し、束の間の平穏。

平和に馴染めない俺にとっちゃ生き方が難しい。目的もない毎日、だがあの時の心のざわつきが今も頭から離れねぇ。

そんなおり、奴は表の代表である亜歩露のもと、ミュゼリアムで働いていると知った。

 

気がつくと俺はミュゼリアムの前に立ってた。

どうしてここに来ちまったのか。いや、約束通り酒を呑みにきただけ。ただそれだけだ。扉を開けると、あの時の子ども、"水面"っつったか。あいつが椅子に座って飯を食っている。元気そうで何よりだ。……何言ってんだ俺ぁ。

 

俺に気がついた奴がこっちを見て、無愛想なツラして無言で酒を置きやがった。ちょっとは愛想良くしやがれってんだ。

だがまぁ、酒が飲めるなら、俺はなんでもいい。俺は言ってやった。"酒さえ飲めるなら用心棒にでもなってやってもいいぜ"ってな。奴はいつも通りのぶっきらぼうな顔で、口の端を少し上げて言いやがる。

 

「誰かと呑む酒は、美味いもんだ」

 

俺のグラスに軽く当てて飲み干すその姿につられて煽った酒は、今まで飲んだどの酒よりも、美味かった。

 

……いつのまにか、俺は日々通うようになっていた。

くそ、結局奴の思惑通りじゃねぇか。

日々ミュゼリアムで平穏を願い、無愛想に誰でも受け入れる奴に惹かれて今日も馬鹿野郎たちが集う。

荒くれどもたちは集まってはぶつかり、その度奴は一喝してその場を収めてる。膠と灰もいつの間にか住み着いているし、用心棒の真似事までしてやがる。

水面は働き出しちゃいるが、時折見せる暗い顔があの日の傷跡ってことだろう。……もう終わりにしてやりてぇなぁ。

仕方ねぇ、成り行きとはいえ、盃を交わしたからには俺たちはもう兄弟同然。俺がここにいりゃあ、丹左兄の若い衆も手出しできねぇだろうし、歌華身命のやつらも奴には頭が上がらねぇみてぇだ。

 

世の中、もっとハッピーでいいんだよ。

 

鳴り響く合図。

奴は相変わらず顔が怖いくせに、サングラスまでしやがって、柄にもなく音を楽しませるためMCマイクを握ってる。

おぅけい、俺が笑っていてやんよ。全力で鳴らしてやんよ。

その代わり、美味い酒を忘れずにな。

今日もビシッと頼むぜ、無常の兄弟。

 

 

 

まさかのおぅけい兄さんこと"陽永"の目線でのミュゼリアム前日譚でした。

 

 

もう時間を見つけて書くのが日課になってきたw

 

少しでも楽しんでもらえたら、嬉しいです。

 

 

 

質問に答えようのコーナー!

最後まで少しずつ答えていこうと思います。

そして後書きについてのさらなる質問もあるのですが、それについては"かもしれない物語"くらいで読んでもらえたら嬉しいです笑

 

 

Q_タカオさんのブログの歌華身命の後書きにて、泣きながら歩く男の子(芽吹)が「女の子が二人いた」と言っていますがこのとき芽吹は二人が何をしたかまで見ていたのでしょうか?気になって昼寝しかできません

 

A_後書きからの質問! ありがとうございます!

これは芽吹は建物に入っていくところまでを見ていたのでしょうね。しかし子どもの記憶は侮れないもの、心に刻まれたこの事件、成長し遡った時に芽吹は疑問に思ったのかもしれません。そこに、水面が見ていたことが物語でも少し触れられていますが、上記の陽永物語で少し補足できていればと思います。

 

 

 

Q_実際、ダンデとリオン(のいる)は何歳ぐらい歳の離れた兄妹なのですか?

 

A_7歳差の設定です! ダンデ17歳、リオン10歳の時に火事に巻き込まれるのですが、ダンデもリオンも大火傷を負い、リオンは丹左のおかげで最先端医療のおかげで跡も残らなかったと無二も言っていましたね。時代設定的に亜歩露様の興味の対象で作られた世界であるここは、いろんな文化がごちゃ混ぜになっている世界であり、電子機器などもあるものとして描いています。

ダンデはその事故(事件)を忘れないためにあえて残したのではないでしょうか。

 

 

 

Q_ダンデとリオンは孤児だったのですか?どういった経緯で、どういった仕事をして首魁に気に入られたんですか?

 

A_こちらも後書きからの質問! ありがとうございます!

孤児です。O/D以外は小規模な団体であり、歌華身命もその一つ。特に伝統を重んじるといったこの物語内では淘汰された音楽を根幹に持つことから、慢性的な人手不足だったのでしょう。首魁は同時に、小間使いとしてや、雑務を孤児に頼むことで街の活性化も考えていたんではないでしょうか?

この不穏な時代(物語の中でのこと)に妹のために身を粉にして働くダンデを気にいるのは至極当然のことだったのかもしれません。

 

 

 

Q_ダンデとリオンの名前がカタカナなのには、2人の名前を合わせるとdandelion(=たんぽぽ)になる他に何か理由はありますか?

 

A_二人で一つの"蒲公英"という漢字になるので、一人では完成しない名前としてカタカナにしました!通常ではありえない名付け方法ですが、物語としては必要なことでした。

完全な後付け(笑)として、孤児である二人は名無しの時期もあったと思います。もしかすると、兄を気に入った歌華身命の首魁が、蒲公英(ほこうえい=たんぽぽ)の花の名前をつけようとした際に、兄の願いで妹と二人で分け合った、そして葛が響きと意味を重視してダンデとリオンを提案した、という感じが良いかなぁと。よし、そうしましょう。

 

 

 

Q_システムがハックされると神勢でもダメージ食らうんでしょうか。芽吹・翡翠の裏切りが公になり楓がシャウトした時に雛や雫月も苦しそうだったのが少し意外でした。紅葉・雛・雫月は直前の歌華身命対ODの戦いに途中から合流しており、システム内に組み込まれている訳ではないのかなと思っていましたが……

 

A_これに関してはダメージを喰らいます!理由としては雛・雫月もこの世界に存在している(周りから見えたり触れたりできる)こと、暴走システムは周りをも無差別に巻き込むので音の力がエネルギーとなって周りにダメージを与えることが理由です!

なので楓と翡翠が使ったシャウトとギター音で全員がダメージを喰らったということですね。

 

 

以上です!

 

 

 

次回こそ振り返り最終回、紅葉と楓を。

曲の歌詞も3曲分載せなきゃなので、多分次回は長いです。

 

はい、いつも長いです。

 

最後までお付き合いいただければ幸いです。