振り返り二日目

 

今回のARIARIUMはみんなが誰かと繋がっている、そんな物語

 

個別で紹介しようにもなかなか難しい。

 

でも、やります!

 

はい、スタート!

 

 

まずはRAPLAS:Re!

 

Vo.恩田未来を生きてくれた村田寛奈ちゃん

 

写真…

撮ってないので、主催権限でライブシーンをドン!

良い写真だな、これ。

 

前作に引き続き恩田未来を生きる村田ちゃん。

今作ではリアニ時の試練を乗り越えた先の人生を、ちゃんと歩んできた未来なんだよなぁ。

当初の台本では、誰かに手を差し伸べる側として描いていたのですが、初めての通しを稽古4日目で行ったことで自分の中で

「未来(リアニ)≠未来(アリアリ)」が起きてしまった。

それだけ村田ちゃんの生きる未来が、確立されていたから。

それから未来を掘り下げて、セリフも大幅に変更して、結果大変な思いをさせてしまった。それでもちゃんと受け止めてくれて、未来として生き生きとその存在感を示してくれました。

圧巻のライブステージ、その中で垣間見せる物語に追従したステップ、そして青井に巻き込まれたコメディ要素、難しい引き継ぎを妥協せず、一つ一つ紐解いて未来としてステージで生きてくれた村田ちゃんに、本当に感謝です。

 

ありがとうね、村田ちゃん。

 

そして

 

 

レジェンドRapidly Lastのベーシスト「十三」を生きてくださった「燿」さん!

 

今回の燿さんはもう爆裂しておりましたw

本当に物語を生きることを楽しんでくださり、演奏シーンはもちろんのレジェンド感。芝居部分ではまさか、青井と日替わりネタを仕込むまでにwしめるところはしっかりとしめ、前半シーンに立っているだけなのに、日に日に隠せなくなっていくレジェンドオーラ。稽古場からひたむきで、劇場に入ってからは毎日セリフと向き合い、いつしか自然と「燿さん=十三さん」を確立してステージで生きてくださいました。

AtsuyuK!くんと共に声出しをして

「熱血っ!十三さんっ!」に変貌していたのには、全楽屋が爆笑しましたw

心配りもとても繊細な方で、スタッフさんに差し入れを定期的にくださり、その流れでちゃっかり僕もスタバをいただいたことは内緒です。

 

ありがとうございました、燿さん!

 

 

「……豆、変えた?」

 

 

このセリフは語り継がれることでしょうw

 

 

この二人に加えて

 

 

DAN、茉莉、薫が加わり

 

「RAPLAS:Re」としてステージに上がります。

 

 

「この世界とは別の世界でも、同じ人生を辿る奴もいれば、全く違う人生を歩む奴もいる。」by黄経

 

 

RAPLAS:Re(アリアリ)=新生Rapidly Last(リアニ)

 

前作ではいろんな人々の思惑で作られてしまった新生Rapidly Last。今作では本家「Rapidly Last」の承諾を得て、名前をもらい正式にデビューしたのがRAPLAS:Reなのです。

 

今作において、本家Rapidly Lastはというと、無期限休止を発表し姿をくらませている状態。

顔出ししないスタイルだったが、休止前に突如カメラ前に現れ、理由は告げずその姿を消しました。

 

 

そしてRAPLAS:Reも本家同様に顔出しをしていない。

そのためかメンバーはいつも固定ではありません。

しかしボーカルの未来だけは入れ替わることはできません。

 

「生きる伝説」

 

そう呼ばれた本家の影に覆われるように、名前の重圧に苦しみ、いつしか未来も自分自身を信じられなくなっていきます。

 

 

余談ですが

本家のRAPLAS:Reへの参加は実は二人目

 

前作ではDr.の王太郎が

今作ではBa.の十三が

 

さぁ、今後どうなるのでしょうかw

 

戻ります!

 

 

前作のUN1ONのボーカルとして最後は笑顔でステージを降りた未来。今作の未来も、昔を思い出して胡乃美に伝えます。

 

未来「……私、前に一度声が出なくなった時があったんです」

胡乃美「声が?」

未来「その時に不思議な縁で出会った人達に助けられて、ふざけあって、笑い合って、もう一度自由に、未来を夢見て歌うことができたんです」

 

 

「暗闇が怖いならふざけあって 太陽の代わりに笑い合って

手は離していこう 君の中に芽吹くその未来を掴むために」

 

まるで、あの時歌った歌詞、のようですね。

 

今作の未来も同じルートを辿り、今の成長した未来へと至ったのでしょう。

 

またまた余談ですが

このアリアリウムの世界でのUN1ONのメンバーに那智はいません。そう考えると、この頃のUN1ONには別のキーボードがいたんでしょうね。

 

それはUN1ONだったのか、それとも違う形だったのか。

それは選択肢によって決まること。

またいずれ描ければ面白いなと思ってます。

 

 

そんなメンバーと今は袂を分かち、RAPLAS:Reとして生きることを選んだ未来。その時を懐かしむ様子をみると、前向きにそれぞれの未来を進む選択肢だったのでしょう。

 

 

そして那智

 

 

英也の計らいで撮ってもらってたものを。

後ろの二人もカメラ目線がじわる。

 

未来とは打って変わって

この世界軸では違う人生を歩んだ那智。

同じキャラクターなのに違うアプローチをしないといけない今回、一番大変だったかもしれない。

前作を彷彿させるシーンもあったり、感情の振り幅を緻密に生きねばならない難しい部分をしっかりと生ききってくれました。

キーボードからダンス。英也にとっては試練の場のようにやらねばならないことが多いSEPT。

それでもそれを乗り越えて、ものにして、最後にはしっかりと輝く英也に脱帽です。新たな那智が息づいたのは英也の頑張りのおかげ。

 

ありがとう、英也。

 

 

語るには早いけど、ここでもう彼も紹介せねばならないでしょう

 


 

本作の男主人公、八城皇成を生きてくれた「大山天」くん

 

初舞台、初SEPTだった天くん。

我が兄、杉浦太陽キャスティングという、今までにない参加となった天くん。最初は戸惑いもあったし、一歩踏み出すのもたくさん悩んだと思う。

それでも踏み出した一歩が勇気に変わり、訪れた本番では見違えるよに成長した彼の姿がありました。

彼の想いの強さは誰よりも深く、日々朝早くに来てはセリフやダンスを黙々と練習し、早めに稽古が終わった日は一人残ってまた練習。僕が車で稽古場に行くときには必ずと言ってよいほど一緒に帰って、車中いろんな話を聞いてきては、自分の成長につなげていきました。真っ直ぐに、皇成と向き合ってくれました。

全部に全力で、ステージで生き生きとした皇成が生まれたのは全て天くんの努力の賜物だと思います。

いうまでもなくダンスはもうすごい。語彙力失うレベルにはすごい。ソロダンスも、星月夜でHINAと踊る時も、赤黒で踊る時も、その全てがカッコよくて、目を奪われました。

 

千穐楽の日、彼が終わるのが寂しいと言ってくれたことが、本当に嬉しかった。

 

ありがとね、天くん。

 

 

メインストーリーである胡乃美さんとの話はMachicoちゃん紹介の時にゆっくりと。

 

ここでは皇成、未来、那智の3人のお話を。

 

 

今作では幼なじみとして描かれている3人。

 

これは本人たちが稽古場で決めた設定

皇成が小学生、那智と未来が中学生の時にアリアリウムで出会い、お互いに学校でうまくいかないもの同士意気投合して、長く一緒に歩んできた、というもの。

 

前作も含めた前日譚のようで、僕はとても好きでした。

 

そんな3人は各々に悩みを抱えている

 

 

未来はアリアリウムでいろんな人を見ながら日々研鑽を積むが、いくら頑張ってもラプラスという名の重圧に、自分の価値を見出せないでいる

 

那智は挑戦を繰り返すが何をやってもうまくいかず、身近な皇成との実力差を年々感じ、戯けて見せるが内心焦りが募っている

 

皇成は幼い頃からダンスを始め、その実力は高い。しかし、実力と裏腹にパフォーマーとしての結果が出ない。

次第に結果のでない事への焦りから、自信を失い全て投だそうとしていた。しかしこのタイミングで胡乃美のライブを見ることで新たな目標を見出します。

 

 

それでもお互い顔を合わせれば笑い合って、ふざけ合って、知らぬ間に支え合う間柄になっていたのでしょう。

 

 

運命はねじれ、3人もまた巻き込まれていく。

 

未来は自らを犠牲にしてアリアリウムを守ろうとした。

 

那智は金髪野郎に拐かされて、自由の意味を履き違えるようにアリアリウムに反旗を翻し

 

皇成はねじれの起因として、一度は回避した死へのルートを辿りはじめます。

※ねじれについての詳しい話は三羽の時に。

 

 

運命は周りにいるものたちをも巻き込み始める。

それは良くも悪くも。

 

未来の行動で、茉莉・DAN・薫は一緒に守らせてほしいと未来に直談判しに行きます。

 

 

彼らもまたアリアリウムを愛し、何より、

未来に寄り添ってあげたかった。

 

十三も未来に激励を送ります。

 

十三「……お前が、俺達が、何を伝えたいか、何を受け取ってもらえるか。それがライブなんだよ」

 

かつてラプラスのリーダー、ギターの遼さんが口にした言葉。

ラプラスみんなが心に置いている言葉。

 

今回は十三さんが未来へと贈りました。

 

 

こうして5人はRAPLAS:Reとしてステージへ向かいます。

 

 

ライブ前の楽屋シーンでの3人

 

前作の悠真、祈留、佐輔のシーンをイメージしたもの。

 

いろんなところにリアニのオマージュが入っているのも今回の楽しみポイントの一つでしたね。

 

こうしてねじれが解けた皇成の周りにいる人たちは、徐々にそのねじれを解き始め、笑顔で3人が踊ることで一つの答えとともに、幕を下ろしました。

 

 

 

十三さんは全てを知っていた。

 

未来が自らを犠牲にして番場と契約を結んだ後、状況を理解した十三は手にした名刺で電話をします。

 

番場にとっては突然姿をくらませた伝説のバンドのベーシストからの電話はさぞ驚いたことでしょう。

 

しかしそこは敏腕プロデューサーの意地で取り繕い、承諾をする。

 

十三さんは、未来たちがこの苦境を自分で切り開いていって欲しかった。

大切なラプラスの名を受け継ぐ未来に真っ直ぐに音楽と向き合って欲しかった。

 

だからこそ、裏では手を回しつつ、気づきを得られるように立ち回ったのでしょう。

 

その後、番場と十三がいかなる交渉をしたか

 

ニューアリアリウムとなったみんなの居場所は変わらず自由に音楽ができる場所として残り、未来も自由(?)に音楽ができるようになった。

 

さて、その代償は如何程だったのでしょうか。

 

その続きは、いずれ。

 

 

明日は伊藤兄弟&E・K・Bro&番場周りを振り返ろうと思います。

 

長くなりつつある振り返りブレーキはかけます、かけますが……

 

情熱の言霊です。

 

今しばしお付き合いください。

 

 

最後にRAPLAS:Reの楽曲「赤黒コントラスト」の歌詞を載せておきます。

 

書かせてもらった歌詞の中に、未来の想いがたくさん詰まっています。前作では村田ちゃんが自ら歌詞を書きましたが、今回は僕が担当。なるべく村田ちゃんが選びそうな言葉とか、未来の言葉を考えて書いてみたつもりです。寄り添えていたなら嬉しいなと。

 

誰に向けた言葉なのか、いつの自分のことなのか、照らし合わせながら読んでみてもらえると面白いかもしれません。

 

 

「赤黒コントラスト」

 

歩き疲れて今時忘れ立ち止まる

まだ強くなれないまま空眺めて

もう一度夢見て切り捨てられるほど

可能性に絶望したくないよ

 

全て溶けて夜の風 世界を

始まりの場所で終わらせて 実感を

君らしく生きられないのなら 優しい君の物語じゃないよ

平行線の向こうにある明日に誓う

 

残された永遠のキズナを 聡明な過去に繋ぐ糸

きっといつかの君になら 赤と黒のコントラストで

たとえ想像の未来に 空白のページ書き足すよ

いっそ全部受け入れて 今度こそは全て見つけて守るよ


 

何もかも忘れて新しい朝を待つ

まっさかさまに落ちてく星の下で

もう一度出会うよ 諦められるほど

未完成なまま二度と裏切れないよ

 

傷も嘘も輝きも 正解を

不確かなままで決めないで 限界を

君が僕を忘れてしまっても 悲しいだけのサヨナラじゃないよ

境界線が痛みすらも消しさる前に

 

抜け落ちた感情のカケラと 曖昧な記憶おいていこう

ずっと待ち望んでいたんだよ 出会い別れのエピローグを

辿り着いたのは夢と 現実を重ね紡ぐ場所

たった一つ選ぶのなら 君と作る盤上の世界描くよ


 

揺らめいたイノチの数 

砂時計は明日に向かって 今でも

 

残された永遠のキズナを 聡明な過去に繋ぐ糸

きっといつかの君になら 赤と白のコントラストで

たとえ想像の未来に 空白のページ書き足すよ

ずっと待ち望んでたんだよ 虹の麓で思い出してる

正しいことなんてもう誰にもわからないでしょう

それならもう少しだけ歩けるなら

明日が見えてくるだろう

 

ずっと君が君でいられるように