さて振り返りも折り返しでしょうか。

 

この振り返りを終えて、やっと僕の中でのこの物語が完結するのかなぁと。

 

 

このブログは後書き。

そして理由は後付けなものもたくさんあるんです。

 

これは一つの答えであり、無限に答えは存在しています。

 

どの答えが好きか、結末はみなさんの心の中で感じたものが正解なんです。

 

どの答えも全部、僕も好きです。

 

 

はい、今日も長文ですw

 

 

さて-

 

今日はEp.2、2119年のみんなを。

 

藍備とは写真撮ったけど、シュウジとは撮れてないので清水大樹くんも藍備の時に。

 

 

エイナ役「澁谷梓希」ちゃん

 

ぶれとる。

写真がぶれておるのだよ。

こういうとこだぞ、俺。

 

SEPT3回目

そのうち二回が「エイナ」。

初演からこの”エイナ”を生きてくれているずっちゃん。

 

戸惑うことも多かったはず。

 

初演エイナ=藍備

『≠』エイナ=雛菊

 

だったんです。

同じ役なのに、生き方と考え方が違うんです。

 

それでも、エイナはずっちゃんしかいないと思わせてくれました。

精一杯、毎日魂を削るように歌い上げて、生きてくれました。

それはもう、誰がどうみても、感じたことだと思います。

初演と同じセリフ、最後に言います。

 

「これからは自由、なんだってできるよ、その"想い"さえあれば。」

 

結末は同じ気持ちにたどり着く、そして、いろんな意味が込められているように聞こえるこの言葉。

 

感謝でいっぱいです。ありがとう、ずっちゃん。

 

 

 

シン役「騎田悠暉」くん

 

ぎり、

ぎり、ぶれているような無いような

セーフにしておいてください。

 

騎田くんも今回初SEPT。

 

でも昔に実は縁があったけど、ニアミスですれ違うことがあって、こうして巡り巡って参加してくれたのは本当に嬉しい縁でした。

 

シンもまた、今作の中でも大変度1位2位を争う役。

 

人間の心と、AIのシステムがせめぎ合うんですから。

それをあんなにも素晴らしく表現してくれたこと。

 

あの手を家族を求める人間の心のシンと、銃を突きつけるAIのシンの葛藤、袖で見ててなんども涙が出そうでした。

諷経なので泣けなかっただけで、本当はがっつり泣きたかった。

 

素晴らしいシンをありがとう、騎田くん。

 

まるで本当のシンのように、少しづつ距離が埋まって行ったことが嬉しかったですw

 

 

 

そして昨日いち早く名前だけ登場した

 

テン役「鷲山加奈」ちゃん

 

・・・綺麗に写っている。

今度から、撮ってもらうようにしようと心に決めました。

 
 
鷲山ちゃんも今回初SEPT。
むしろ初舞台。
 
にも関わらず、肝が座ってここまで攻めるのかとw
エイナとのアドリブシーン、その場で何が来るかわからないまま必死に耳を傾けて歌を覚え、そのままステージで歌い返すなんて、僕にはできませんw
 
でも、裏ではずっちゃんと話し合っている姿をよく見かけました。
根が真面目、だからこそ、ストレートに表現しきれないと思い込んで悔しい気持ちもあっただろうし、歯がゆい気持ちもあったんだと思う。
 
必死に、そしてとてもまっすぐにテンと向き合ってくれたんだなと。
精一杯生きる、それがテンなんです。
 
精一杯生きてくれてありがとう、鷲山ちゃん。
 
 
 
この物語は初演にも存在していました。
 
"last moment"というお話。
 
それがこの世界では同じようで同じではない、まさに”≠”な世界観でした。
リョウという機械オタクの親父がいたり、マスターではなくマザーだったり、テンがAIだったり・・・
雛菊の世界との関係性もエイナ=藍備・シュウジ=夢百合・テン=雛菊・シン=蓮
 
だったんですよね。
敢えて今見返してみたいという気持ちになる。
 
そんな"last moment"は曲タイトルでもありました。
なので今作の2119年にもしタイトルをつけるとしたら、曲名の"Cry of soul"だったでしょう。
魂の叫び、それはエイナがシンを想って、みんなとの未来を想って放つ心からの叫び。
 
"last moment"と"Cry of soul"の歌詞は実はリンクしている部分がたくさんあるんです。
敢えて、同じ言葉選びをしました。
だって歌う人は”エイナ”だから。
生きてきた感情や流れは違えど、彼女の魂は同じ、だとしたら出てくる言葉も同じ言葉が出てくるはずなんです。
 
それをちゃんと感じて、そしてエイナとして歌い上げてくれたずっちゃんに感謝です。
 
実は主題の「FATALISM≠」、OP曲の「Vivid world」も同じ。
 
それはまた各自の時に。
 
 
 
【エイナ・シュウジ・テン・シン】
 
エイナ=雛菊
シュウジ=藍備
テン=夢百合
シン=蓮
 
がこの世界での繋がりでした。
 
 
AIが世界を牛耳っている世界。
人間は技術躍進の末に "個"を捨てるにいたり、自らの体と負の感情を捨てて、機械の体へと移り変わって行った。
人はやがてAIにその存在価値を奪われ、娯楽を奪われ、人を豊かにするはずの技術によりその存在を脅かされていた。
 
しかし追い詰められてもまだ人は争いをやめず、騙し、裏切り、信用せず、人と人との繋がりさえもなくなっていき、その数をさらに少なくさせていた。
 
孤独と戦いながら日々を生きていたエイナ。
絶望に押しつぶされそうになりながら、それでも希望を見失わないように、明日を見据えて生きていた。
そしてある時明日を想って生きるシュウジとの出会いによって、明日を信じるようになり、その輝きは増し、多くの人を惹きつけました。
 
テンもその一人。眩しい二人に憧れるけど、近寄れない。
信用していいかわからない、けど、その温もりを知りたい。
最初のきっかけはご飯をくれたことからだけど、時間を共にするごとに二人の温もりを知っていく。
 
そしてシンも。
いつの間にかその場に倒れていたシン。
なんで倒れているのかも覚えていない、でも自分の名前はシンだということは覚えている。
座り込み難しい顔をしていると、話しかけてくる女の子。
名をエイナといった。
ほおっておいて欲しいのに、彼女は笑顔で話しかけてくる。
無視したら怒って顔を向けさせられ、驚きとともに警戒して飛びのいてしまった。
 
彼女はまた満面の笑みでいう。
 
「一緒に行こう!」
 
その言葉に心が温かくなっていく感じがした。
自分自身の中に感じたことのない感情が生まれた瞬間だった。
 
それから4人の元には一人、また一人と仲間が増え、やがてレジスタンスと呼ばれるようになっていた。
だが、大きくなれば狙われやすくもなる。
 
増えて行った仲間たちは一人、また一人捕まっていき、敵として現れる。
昨日まで一緒に笑ってた仲間が、今は張り付いた笑顔で捕らえようと追ってくる。
やがて心は疲弊し、シュウジがついに降伏しようかと言い始めると、エイナは思いっきり殴った。
吹っ飛ぶシュウジ、驚く一同。
泣きながらエイナは言う。
 
「みんなで未来作るんだろ!?私たちは、みんなで一つの"家族"だろう!」
 
その言葉に一同は救われ、今一度奮い立つことができた。
それからレジスタンスの絆はより一層強固なものとなり、互いを"家族"と言い合うようになった。
この救いのない世界において"家族"と呼べるものがいることがどんなに明日を照らしてくれるか。
最初は照れ臭かったけど、心が温まる何よりも大事なもの。
 
AIのデータにハックし、音楽が世界を救うことを知ったレジスタンス。
そこからジャンクやAIの管理する倉庫に忍び込んでは楽器や演奏するためのパーツを探して回った。
そんなとき、楽器そのものが保管されていると言う場所を発見し、シンとエイナがチームで赴く。
厳戒態勢の中、どうにか"ギター"なるものを確保し、持ち去ろうとしたその時、弦に触れて小さく鳴るギター。
エイナは驚いたが見逃さなかった。シンの体が一瞬止まるのを。
すぐにシンは元どおりになるが、焦りと不安がエイナを襲った。しかしエイナはすぐ表情を明るくする。
感情のないはずのAI、でもシンには感情がある。
なにより、シンは"家族"なんだ。
心がある。もしかしたら一緒に未来が見れるかもしれない、そう感じたエイナはシンが打ち明けてくれるまで待とうと決心した。
 
そして運命の日を迎えることになる。
 
 
-ねじれた世界。
シンがAIだとわかり、音楽を集めることができなかった世界。
テンが撃たれ、シンとシュウジは相打ちとなり、エイナ一人取り残され、絶望の中、世界を呪って自ら命を絶ってしまう。
 
そのあと、テンは起き上がります。
奇しくもネックレスに当たって一命を取り留めていたから。
しかし自分以外誰も息をしていないその惨状を見て思わず口にする。
「私のせい・・・?」
私が焦ってシンの前に立たなければ、撃たれたりしなければ、こんなことには・・・。自らを攻め、正気を失い、自らAIとなることで不安や恐怖、痛みを捨て、人間をやめる。
やがて世界はAIだけとなり、滅びを迎えます。
 
 
-ねじれが解けた世界
2019年のねじれが解けたことで、すでに影響が出ている2119年。
テンがエイナに言います。
「ちゃんと今を感じて、生きる意味を、希望を持って精一杯生きたいんだ。」
 
夢百合のねじれが解けたからでしょうか、テンが自分の思いをちゃんと伝えます。
 
そして、シンが現れ、AIだと告白。
しかしまだシンとしての感情も残したまま。
心と体が葛藤しているように、言葉を吐き出しシンは笑いながら"悲しい"と。
自分はAIなのに、家族愛し、守ろうとする人形、だと。
 
でもエイナはとっくに気がついていた。
シンはAIでも、感情も想いも私たちと変わらないだろって。
シンとなら、未来が見れるって。
みんなで作る希望になるって。
私たちは家族だろって。
 
シンは自分はAIなんだぞと突き放す
 
「だったらなんで、そうやって悲しそうな顔をするんだ!」
 
エイナの言葉はシンの心を揺さぶります。
シンはその想いでAIと人間の心がせめぎ合い苦しみ、右手はAIとして銃を向け、左手は人間として家族を守ろうとして。
そして家族を求める感情はAIに飲まれていきます。
 
そしてまたもテンが撃たれてしまう。
ここでもテンは自分の言葉を伝えます。
 
「シンの"心"はさ、一人で苦しかったよね。」
 
気を失う(一同死んだと思い込む)テン。
シュウジは準備していた楽器を鳴らします。
シンが停止することを知った上で、苦渋の決断を下す。
 
シンはその動きを止めてしまう。
しかし他のAIは止まらない。すでに対策済みだった。
わざとマイクを渡し、止まらないことを見せつけるように絶望を与えて、一網打尽にしてAIにしてしまおうという作戦だった。
シンは感情がインストールされているからアップデートされずに進化していなかった。
 
そこでエイナが歌います。
自分の魂の叫びを音楽に乗せて、シンに向けて歌うのです。
 
AIはその動きを止めますが、シンは逆に動き始めます。
それは感情がなくなったかのような動き。
 
まるで雛菊を手にかけようとする蓮のように。
必死に止めるシュウジ、でもそれは仇なすのではなく、家族として帰ってこいと叫び続ける。
それはまるで藍備が蓮に向けた想いのように。
シンはシュウジの想いも、エイナの叫びも受け止めて、AIの自分に打ち勝ち、そして歌い終えた後人間としての感情を取り戻したのでした。
 
時代が人々の平和を望まない世界。
そんな世界で、未来を見て生きる希望を持ち続けることは並大抵じゃないはず。
ねじれが解けたことで自分たちの想いを相手に伝えることができた、そうすることで未来がより良い方向に変わった。
でも時間は有限であり、永遠ではないからこそ、未来を想うことができる。何かをなすのに遅すぎるなんてないという、そんな逆説的なお話でした。
 
 
この世界でもたくさんのAIや人間たちが出てきます。
AIは負の感情や、痛みや苦しみ、そして”死”さえも超越してしまった存在たち。
人間はそれに抗っているものたち。
 
まさか純一郎がAIとなって咲良乃のビンタを受け止めるなんて。
僕も衝撃でしたw
 
最後にマスターは言います。
「この先の未来が、明るいものだと願う。」
 
マスターの基本人格は創谷さんを基にしているのでしょうか。2019年のあの後、とんでもない功績を残して、後世に伝えられたのでしょうね。そして未来を願って、この言葉を残したのかなと。
 
創厳様、優しい説、とても好きな裏設定ですw
 
 
さて、次はついに「絵空様の世界」をお届けします。
 
そしてラストは「雛菊の世界」を。
 
 
いろんな人からコメントいただいておりますがそれについては一番最後に僕なりの答えを持ってお答えしていければと。
 
数ある中の一つの答えとして、見ていただければと。
 
今しばしお楽しみいただけたら嬉しいです。