ラストは
SANZチーム。
今回のSANZⅡ、担当制度はそのままに
どの物語にもSANZチームが深く関わっていく。
そしてこの二人を中心にSANZⅡの世界は回っていました。
日浦永士役「セヨン」くん
今作のW主人公。やんちゃで、面白くて、全力なセヨン。
間違いなくこの現場を聖羅ちゃんと共に引っ張ってくれました。
大変だったと思う。本当に。僕自身、このチームで必ず素敵な物語を届けられるという確信はあったけど、本人がどう感じているのかがとても気がかりで。
でもね、僕に言ったんです。
「自分だけが国が違う。初めはやっぱり不安でした。だからこそ、今とても感謝しています。この物語は本当に人として勉強になる。SANZがとても好きなんです。」
その言葉でどれだけ僕が救われたか、そしてみんなが心を動かされたか。
ラストシーンの全力でぶつかる生き様に、どれだけの人が心を動かされたか。間違いなく僕もその一人です。
永士として生きてくれてありがとう。
セヨンが永士で本当に良かった。
「御影凛花」役「永島聖羅」さん
今作のW主人公。聖羅ちゃんの溢れ出る雰囲気は本当に暖かな光を浴びるようで、みんなたくさん彼女の雰囲気に助けられたと思う。
役と向き合い、何度も言葉の意味を僕に聞きに来たり、集合時間にはいち早く集まって呼びかけたり、笑顔を絶やさず周りを気遣ってくれた。
主演としての責務を全うしようとするその責任感の強さにいつも感謝していました。
ラストシーン、必ずみんなの言葉を受け取って涙を流す。心の受け取り方が本当に上手だなって。
そこに聖羅ちゃんの生き様が見えたこと、人としてとても尊敬できる座長でした。
凛花として、生きてくれてありがとう。
凛花が聖羅ちゃんで本当によかった。
SANZⅡは「永士と凛花」の物語。
二人は自ら望んでしまった
「消えてしまいたい」と。
いろんなSANZという世界を巻き込んで、
様々な人生を見て、SANZたちと触れ合って
たどり着く、二人の答え。
とても悩んだと思う。
セリフを理解すればするほどに、答えから遠のいていくような感覚になったことと思う。
大変な役回りだったと思います。
でも、二人とも「生きる」ことを選んでくれました。
だからこそ、精一杯みんなが支えようと
二人を輝かせようとしました。
素敵なW主演に出会えて、本当に感謝です。
そんな二人を支え、そして自らも試練に立ち向かって言ったSANZたち。
「アロン」役「清水大樹」くん
FATALISMでは日替わりゲストとして参加し、今回はレギュラーキャストとしてその魅力を最大限に発揮してくれました。ダンスの切れもさることながら、飄々とした雰囲気から、最後には涙するその熱さ、全力だった。
「エルフィ」役「須藤茉麻」さん
普段はめちゃめちゃしっかりもので、もはやいぶし銀な茉麻ちゃん。現場での引き締め役になってくれたり、感謝が絶えません。芝居になるとエルフィの「二面性」を繊細に表現してくれていたことがとても嬉しかった。
「グラム」役「AKIRA」さん
圧倒的な存在感と、格好よさ、そして歌い上げる熱量と、そこに込められた思い。最後のシーンで見せるなりふり構わない本音の部分とのギャップが本当に印象的で。最後まで役と向き合い、生き切る姿、生き様が本当にカッコよかった。
「ヴォルター」役「大崎捺希」くん
SANZⅡ最年少。全力で向き合い、そしてヴォルターを魅力的なキャラクターにしてくれたのは、本人の思い。何度も読み込んでくれたことがわかる役への理解度には驚かされました。殺陣・ダンス・芝居、一番バラエティに飛んだ役柄。
本人と役とのギャップ、とても悩んだと思う。
全てを吹き飛ばすように、ステージで十二分に輝いてくれていた。
【SANZで働くものたち】
彼らは言います。
「いずれくる、審判の時を待つ」と。
一度は試練を経て、それでもなお転生選んだ四人
SANZで働くことこそが、ガルドの与えた気づきの試練でした。
なので、担当官はガルド様、駆り出されるSANZはブルーノとノワール、ということでした。
彼らもまた気づきを得て、自らと向き合い、進んでいくこととなるのでした。
続きまして神様
「ガルド」役「笹川大輔」さん
SANZ1から同じ役で出演してくださった大さん。
音楽と試練を用いて気づきを与えるSANZ。故にそのボスであるガルド様は導くようにタクトを振り続けたのです。
実は初演の時にはライブシーンでタクトを振るシーンはなかった。大さんが「ガルド、タクト振ってみてもいいか?」と。こんなに素敵な役になったのは大さんのおかげ。心から感謝しています。
「エヴァ」役「野村怜花(RYONRYON)」さん
別の SANZのボス。踊りの神であるエヴァ、そのものを体現してくださったRYONRYONさん。当初よりとてもアグレッシブで、見え方や見せ方、映像や音楽にこだわり続けてくださいました。その末に、エヴァの幻想的なシーンが出来上がったのです。観た方に届け切ってくれたことに本当に感謝しています。
そして「ザックス」役「緑川睦」くん
違うSANZから永士と凛花の試練のためにきたエヴァの側近。SEPTのVol.2から参戦し、FATALISMでは3馬鹿を演じたミスターSEPTの一人。今回もミステリアスで、それでいて重要なザックスを演じてくれました。SANZもまた人なのだと、そう感じさせてくれた睦ザックス、素敵だった。
本当は僕たちのシーンでもっともっと一緒に遊びたかったというw
「オーディン」役「椿隆之」氏
前作から引き続きオーディンとして降臨しました。
彼はSANZだけでなく、SEPTのいろんな世界で神として存在してくれています。だからこそ人である「椿隆之」はとても悩み、苦しみ、もがきながら、いつも素敵な神を体現してくれる。前向きで、僕のそばで支えようと、いいものにしようという秘めたる熱意、いつも僕は感謝でいっぱいです。
芝居日替わりゲスト
11日16日
「クロト」役「吉岡毅志」さん
前作のSANZの一人。
いつも兄貴として重要な言葉をくれる本当に頼れる存在。
今回も初日と最終日に来てくださいました。
僕自身、役と向き合っているつもりでも、毅志くんと同じシーンになると肌が泡立つような感覚になり、空気が変わる。
それほどにその瞬間に存在しているのは「吉岡毅志」その人ではなく「クロト」だったのだなと。
尊敬する偉大な俳優さんです。
本当に同じシーンに立てて、嬉しかったです。
14日
「グリード」役「ウチクリ内倉」氏
前作のブルーノの相方であり、SANZ。
言わずと知れたミスターSEPT。今回もスケジュールを縫いまくって1日だけでもと参戦してくれた。
午前中に集まり、同じシーンを何度も何度もやりました。稽古場ではなく公園でw劇場に入ってからも空いてる時間ほぼ同じシーンの稽古に時間を費やしました。そして登場でまた変わる空気。受け入れられる会場の雰囲気。さすがだなと。役者としてとても尊敬し続けています。
そしてあえて最後に
相方
「ノワール」役「斎藤このむ」氏
今回の僕の相棒で、小道具も担当してくれた古い仲間であり、戦友。持ち前の温かい空気感と、ステージ立った時の貪欲さ。どれだけ救われたかわからない。
ちゃんと言葉の意味を追求し、どうしたら届くのかを一緒になって考えて、時には僕とケンケン言い合ってみたり。
「全ては観に来てくださる方のために。」
こんな仲間と一緒にコンビになれて、感謝しかない。
【ブルーノとノワール】
SANZの世界において中間管理職。
ガルド様の側近であり、SANZで働く者たちをまとめ、時には自分達が担当をも務める。
この世界を理解し、ガルド様から与えられたことを第一に考えるのですが
やはり元は人間、完璧に見せようとしても結局ボロが出る。
どんな人でも失敗する、でもその後に何を思うか、どんな行動をするのか。
そんな人間らしさを感じてもらえたなら嬉しいです。
【SANZという世界】
一つではなく、たくさんのSANZが存在し、担当する案件が違うようです。
ガルド様は「音楽と試練」を用いて、エヴァ様は「踊りと記憶」用いるようです。
その全てのトップに立つのがオーディン様なのですね。
日替わりゲストのグリードはSANZ1では元々ブルーノと並んでガルド様の側近でした。
SANZは試練として働くものたちを除けば、いつも人手不足。
グリードは別のSANZへと赴くこととなり、その後釜として「ノワール」がガルド様のSANZに配属されました。
そんな別のSANZで中間管理職をしているグリードとノワール
二人は似た者通し。
生きることの大切さを知っており、だからこそすぐに感情的になる。
二人は会って早々ライバル視しあうのも無理もありません。
そしてブルーノに怒られる。という図が成り立ったわけです。
しかし側近だけあって二人とも、仕事はとてもできるということだけは伝えておきたいw
クロトは SANZ1の世界でSANZとして働いていた。
ガルド様はこう言います
「・・・生き終えたら、また来い。」
ガルド様なりのエールでもあり、そして素養ありと見込まれた証。
クロトはSANZで気づきを得て、現世へと戻り、人生を全うし、またSANZへと戻って来ました。
そして望んでSANZになることを志願し、違うエヴァ様の管轄のSANZへと配属された、というわけです。
偶然そこでグリードと再会し、もう一人の側近「ザックス」と出会うわけです。
元々働いていただけあって、理解の速さと、思い入れでSANZに来てすぐにたくさんの功績を上げていったクロト。
そしてグリードと同じく、側近というポジションになる。
ノワールはそんなクロトに憧れを抱き、隠れファンになっていたようですね。
その全ては「ノワール(斎藤このむ)」のみぞ知る、といったところでしょうか。
クロト・グリード・ノワール、お互いに名前だけは認識していた様子。
ブルーノ・ザックスを含め
はてさて彼らは
「三途の川にいる鬼」なのか、
「神に使える天使」なのか。
SANZのまた違う視点でのお話でした。
これでキャストみんな、紹介し終えました。
でも、この物語を作った多くの人々の振り返りを次回はしたいと思います。
また前に出して!と怒られるかもですが、どうしてもブログに綴りたいので、許してね、みんな。
それを持って、SANZⅡ、終演としたいと思います。