ご報告が遅くなりましたが

子どもがこの世に生を受けました。

男の子です。



僕は想像していました。

立ち会い出産をして、生まれた瞬間大きな産声をあげて

「元気な男の子ですよ!」

その言葉を受けて、感動でいっぱいになると当たり前のように思っていました。


あと一ヶ月ほどで予定日の頃。

35週目に妻が切迫で入院しました。

経過を見つつ、36周目に入り病院の判断のもと退院。

退院時も「もう大丈夫ですよ」の言葉をもらっていました。


しかし、


退院したその日、帰宅後すぐに陣痛が来て、すぐに病院へ戻りました。

急遽出産になり、そのまま分娩台へ。

急な出産のためなのか、病院の医師は不在のまま息子は産まれてきました。


ですが、呼吸をしていませんでした。


まともに顔を見る間もなく、遅れてきた医師の判断で救急車で大きな病院へと搬送され、


「新生児仮死」と診断されNICUに入りました。


待合い室で待つ事、数時間

NICUから搬送先の先生がいらして

「もう、大丈夫ですよ。」


涙が溢れて止まりませんでした。


やっと会えた息子は

身体中に管や点滴がつけられていました。


でも必死に、生きてくれていました。


数日が経ち、徐々に管が外されていき

やっと自分で呼吸ができるようになり

小さな声だったけど自分で泣きました。


嬉しかった。


ここからの毎日は僕らの不安をよそに

子どもの回復力の凄さを目の当たりにしました。

呼吸器も完全に外れ、大きな声で泣くようになりました。


もう、大丈夫だと思った。


報告のため、家族に連絡するとみんな喜んでくれて

兄貴と義姉も泣きながら

「よかった、ほんまによかった」と連絡をくれた。

家族の大事さを改めて感じた。


そして、やっと無事に退院することができました。


その後は順調に時間を重ね、成長し、

お宮参りにも行きました。

この日を迎えられて

本当に、感謝です。



出産は本当に何が起こるかわかりません。

母親にとっても、産まれてくる子どもにとっても命がけの事なのだと。


改めて命の大切さを想う。


生まれた時のことを考えると、これからまだ僕たちに試練があるかもしれません。

けど、そんな事は全力で乗り越えていきます。


僕ら夫婦の子どもとして生まれてきてくれて、ありがとう。


生きていてくれて、本当にありがとう。


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