7月28日(日) 文月 大暑 土潤溽暑
パリ・オリンピック 開会式
開会式直前に 仏主要鉄道破壊という ニュースが 飛び込んで来ました。
計画的な テロ事件か? 犯人、犯人グループが逃亡 見つからず・・・・
参加することに 意義がある
朝日新聞の「天声人語」に 翻訳家 岸本佐和子さんの エッセイで「オリンピックは嫌い…」というのがあると紹介されていたんです。
オリンピックは 嫌い?
私 見習天狗も 「オリンピック そのもの」は 価値があり 好きですが・・・それに対する 全部ではないが 多くの マスコミの対応、また、それに乗っかって「勝った・負けた。金だあ、銀だあ!」って 騒いでいる 一部国民の 雰囲気は 嫌いです。
開会式は 夜中なので 見ないで 今朝 6時頃から 「開会式の続きを ライブで見ていたんですが・・・・
バッハ IOC・国際オリンピック会長 の挨拶は 例年より短めでしたが「いいな!」と思いましたが その前に 挨拶した オリンピック組織委員会々長 トニー・エスタンゲ氏の 話には 疑問を持ったんです。
クーベルタン男爵の 言葉
この大会に臨む フランス人の取り組みを大いに讃え(これはいいのですが・・)近代オリンピック創設の師と言われる 同じフランスの クーベルタン男爵をも 大いに讃えたのですが、彼の有名な「オリンピックは勝つことではなく 参加することに意義がある」という言葉が出て来ないんです。
男爵は 世界が 一つに集う「平和の祭典」こそ「オリンピック」だと 訴えているんですよ。 この言葉を最初にいったのは あるキリスト教の主教で、男爵が その言葉を そのまま頂いた。と 言われているんですが・・・
組織員会々長の言葉に 違和感
そして、トニー・エスタンゲ氏は「金メダルを取るべく、大いに頑張ることを推奨する、大いに頑張ることを推奨する ような言葉を盛んに言って、このオリンピックの主役は フランス人・・と言うんです。
フランス語を 日本語に訳す時に、微妙に違ってしまったのかなあ・・・とさえ感じる位 オリンピックへの思いが違うんです。「平和の祭典」の「平の字」も出て来ないんですよ。
守られていない 休戦規定
「平和の祭典」ですから、国連では オリンピックの期間は 戦争を休止する決まりがあるんです。
今回 ウクライナに 侵攻している ロシアは参加していません。ウクライナは 100 名以上の選手を 参加させています。
イスラエルも 選手が出ていますが、戦争を続けているんです。この決まりは法的根拠はありませんが・・・・ 守られていません。
「平和の祭典」は 名ばかりで 今も 多くの人々が戦渦に命を落しているんです。
これで、いいんでしょうか。残念でなりません。
さぞかし、クーベルタン男爵も 天井で、嘆いておられるのではないでしょうか。
私の オリンピック嫌いな部分も 毎日の ニュースは「金・金・金メダル・・・」で 大騒ぎすることなんです。
だから、私の 朝の「オリンピック」は 嫌いな部分が 先ず出て来たんです。
笑顔 笑顔の 船での 入場行進
ところが 8時を過ぎて「開会式の特集番組」を見ていたら、私の「オリンピック」は「オリンピック大好き・・・」な部分に大きく変って行ってしまったんです。
嬉しい限りになったんです。
水質の問題もあり、当初から話題と懸念の セーヌ川を 船で 選手団が 入場行進する場面が テレビで 延々と報じられました。
先ず見た瞬間の 何と「平和な光景だろう・・・・」というものでした。
様々な 大きさの船に 参加 206の 国と地域の選手団が 小さな船に 1か国だけが。
或いは 2~3か国が 一つの船に でっかい長い船に 5~6か国の選手が 或いはもっと多くの国が 大きな国旗を振り、溢れる はち切れるような笑顔で 国旗の小旗を振っているんです。
初めて見るような よく知らない国名。選手も たった2名の国 4~5人の国。
因みに 日本は 409名の 大選手団です。
アメリカなどは 631名 主催国 フランスも 600超です。
大きい国でも 100名位という国も多く 数十名の国も 多いですね。
どの国も みな 観る者の 喝采に応えての笑顔です。
中でも 先頭 ギリシャに続いの 船は 「難民選手団の約30名です。国旗代わりに 白地に五輪マークの旗」も鮮やかに 満面の笑みですね。何か 物凄く嬉しくなりました。
競技が始まると 名前は 表面に出ず、そのまま 終わってしまう国 選手も多い筈です。
ですから、この 入場行進だけが テレビに映る最初で 最後かもしれない選手たち。
そういう人々を オリンピックは 一つに集め 交流 交歓の場を創ってくれるんです。これぞ「世界平和であり、平和の祭典の場なんですね」
勝った、敗けたあ! 関係ありません。
スポーツを通して よろこびを 分かち合うんです。
フランスならではの
ユーモラスな パフォーマンス
同時に セーム川沿いの 様々な スペースを使って フランスならではの ユーモラスな コミカルな 衣装での パフォーマンスも 見ごたえがありました。
レデイ・ガガの登場も 格好よかったし、聖火が、様々な場に 様々な形で 受け継がれていくシーンも 興味深かったです。
新しい でっかい競技場も作らず 90%以上は 既設の競技場です。
エッフェル搭前の広場を 主会場にした 開会式 様々な OA A I機器を最大限に駆使した映像と 実物の 融合も見事で 会場で 様々な 場所で 家庭で テレビで
見聞きしている 世界中の人々をよろこばせてくれました。
そこには 勝った、負けた・・・ 金だあ 銀だあ…」という世界は ありませんでした。 世界中が 参加して 共歓できた 平和な 瞬間を 見たような気がしたんです。
これが クーベルタン男爵の目指す 世界中が目指す「オリンピック」ではないでしょうか・・・
さて、続いて 早速 様々な 競技が始まります。
「そん中」で 私の 天声人語の 岸本さんの「オリンピックの 嫌いな 部分」が どれだけ 緩和されるのかが 楽しみなのですが・・