映画「機動警察パトレイバー the Movie 4DX」感想 | 藤子マニアのギター弾き

映画「機動警察パトレイバー the Movie 4DX」感想

新型コロナウイルス感染拡大防止の為、4月の公開予定が延期になっていた「機動警察パトレイバー the Movie 4DX」が、7月17日(金)より公開されました。

藤子不二雄作品関連の記事をメインにしている当ブログですが、実はパトレイバーも昔から大好きだというのは2015年5月の下記記事で書いた事がありました。



パトレイバーの過去劇場公開作品
◆1989年「機動警察パトレイバー the Movie」

◆1993年「機動警察パトレイバー2 the Movie」

◆2002年「WⅩⅢ 機動警察パトレイバー」

(同時上映「ミニパト」)

◆2015年「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」(実写版)


断続的ながら長年に渡って制作されており、この事からもパトレイバーがいかに根強い人気のある作品かという事がわかります。

機動警察パトレイバー the Movie 4DX」の鑑賞にあたって
今回公開された作品は、1989年に公開された劇場版パトレイバー第1作(以降、劇パト1)の体感型アトラクションシアター4DX上映。
さらに音源は5.1chに対応させるため1998年に音楽・効果音・声優陣のセリフ全てを録り直したサウンドリニューアル版です。

1989年のオリジナル版も、1998年のサウンドリニューアル版も、私は既にDVDで複数回見ています。断然、サウンドリニューアル版の方が、音楽の厚みが増していますし、声優さんの演技もオリジナルから9年経って人間味が増していると私は感じます。(特に後藤隊長のシリアスボソボソ長台詞とオチャラケの落差、南雲隊長の劇パト2的な感情を抑えた怒り・松井刑事の自然な喋り口調)

一方で劇パト1の劇場鑑賞は未経験。しかも4DXは初体験。おかげで劇パト1を新鮮な気持ちで楽しめました。とは言え、31年前の映画なので、ストーリーについては取り立ててここでは触れず、劇パト1における印象深い4DXの効果について述べていきます。

①ヘルダイバー対HAL-X10シーン
ヘルダイバー降下時の座席傾斜が浮遊感を体感させてくれます。銃撃の衝撃振動も去ることながら、夜間シーンなので暗闇での発砲のフラッシュが効果的。煙があがったり、X10のホバリングの風を浴びることが出来ます。

②イングラム対タイラント2000シーン
イングラムの歩行に応じて振動や座席が傾くので、まるでイングラムに乗ったような体験が出来ます。また、川に引きずり込まれる場面ではふんだんに水しぶきが発生します。

③松井刑事の帆場足取り調査シーン
舟で川を進むゆったりとした座席傾斜は、派手さは無いけどリアルです。

④篠原遊馬謹慎中プログラミングシーン
窓から身を乗り出し、多方を見回す場面では、意外にグリグリと座席が動きます。

⑤二課出航シーン
いよいよ台風が近づき、方舟へ向かう場面。強い雨風と船舶の大きな揺れを体感します。

⑥方舟シーン
作品最大の山場です。ガードロボット狙撃時の振動、走るイングラムの乗り心地、猛スピードの指揮車のカーブにかかる加重など4DXの効果を満喫出来ます。イングラムがエレベーターで屋上階へ向かう際に、屋上階が近づくに従ってポツリポツリと雨粒が落ちてくる感覚や、屋上に出た瞬間の暴風雨の凄まじさは、自宅のDVD鑑賞では決して味わう事が出来ない臨場感があり、改めてこの映画の今まで見過ごしていた素晴らしい場面に気付かされます。対零式シーンでは嵐が過ぎて一変、静まりかえった朝を背景に、格闘では激しい振動、崩れそうな足場は不安定感いっぱいです。

劇パト1の4DX総評
印象的な箇所は上記に挙げましたが、それ以外にも随所、4DX効果がふんだんに散りばめてあり、映画全体の臨場感を盛り上げています。特に風速40mの台風の中で繰り広げるクライマックスは、まるで4DXの為に作られたような印象を受けました。また、4DXだと2Dのみでは見落としていた体感的な気付きがあり、作品の魅力が一層増します。今回は通常の4DX上映で鑑賞しましたが、場面によってはもっとオーバーな座席の揺れでもいいと感じたので、レイトショーで上映されているオーバー演出効果のエクストリーム4DX上映にも惹かれます。あと、事前にメガネ拭きを準備していて正解でした。濡れると視界が悪くなります。メガネの方はメガネ拭きをお忘れなく。

写真右は入場者全員に配布される特典プレゼントのクリアファイル。映画ドラえもんの入場時にもらうオモチャの様に、上映前から観客を少し嬉しい気持ちにさせてくれます。