淡々と進んでいく・・・
というのが最初の印象でしたね。
議論を簡潔にスムーズに進めるための議会運営を目指しているのはわかるのですが、委員会や本会議が台詞のやりとりをしてるパフォーマンスに見えて、少々面白味にかけているのではないかと感じてしまったのです
自分の考えがありつつも周りと調和を取らないといけないという独特な空気感が議会にはあります。
最初だからそう感じたのかなぁ…
そう思った原因の1つが本会議での採決でした。
先に、少し議会の仕組みのところをご説明しますね。
まず、本会議までは、各委員会に付託され議案を分けて議論します。
芦屋市議会ではこの3つ
- 建設公営企業常任委員会
- 民生文教常任委員会
- 総務常任委員会
市議は21名いるので各7名ずつに分かれてそれぞれ委員会に所属します。
私は、最初の委員会は総務常任委員会に所属することにして、2年目の今は建設常任委員会です
バランス良く3名の会派なら1名ずつそれぞれの委員会に所属するというようなかんじに。
あっ、そうそう皆さんは、会派って知っていますか
まず班決めみたいなものですかね。
意見をある程度固めておく方が本会議の議論もまとまるという考えなのでしょうか。
だいたいこの会派というのは、まず国政の政党の方たちで主に固まります。
実は私、地方自治体に国政と同じ政党政治で思想をがんじがらめにするのは、おもしろくないと思っている方なのです。
だって、もうその時点で、敵味方みたいなものが決まってしまうことが目に見えているじゃないですか
「〇〇党と〇〇党は賛否がわかれるもの」とか
「どっちが市長与党か野党か」とか
「〇〇党が言うから反対だ」
みたいな、国政に引っ張られているようなレッテルの論争の議会って、私にはついていけそうもなく…
時には違う思想の政党同士であっても「〇〇さんの言うことわかるわ〜」ってなることもありますよね。
でも、そこで「政党が言うから賛同したらアカン」って会派内で言われると意見を曲げられない仕組みだそうです
やっぱり、市政は身近な生活に直結していることだから、遠い存在の国政にはわからない答えが出せるはず
なのに、大きなくぐりで政党の顔色ばかり見ていては、その考えに縛られて決まっていくようで、また市議会が市民からは遠い存在になってしまう気がします
そんなことだから「自分は賛成したいけど、政党が…」みたいな判断しかできなくなる議員ばかりになってしまうのかも
暗黙の了解みたいな決まりで「会派の意見は絶対同じにしないといけない」という古くからの議会ルールがあるようです。
でもその拘束って…
会派の答えは同じで賛否を合わせないといけないとなると、会派の人数を多くしてグループを大きくしたらそれだけで多数派になりますよね。議決もその会派が左右することになると力加減で議決が判断されていくような…
会派構成についてはおいおいまたお話することがあると思うので、話をはじめに戻しますね。
委員会で一度賛否をとるのですが、これがまたもや私にはものすご〜く違和感が
委員会に出ているメンバーは、会派に属さない人をのぞいては、会派の代表としての意見となるので、その時点で後に本会議に参加する人の意見も同じという判断です。
本会議で賛否をとっても結果が覆ることはないということになりますね。
委員会で議論をする前に、会派ですでに答えが決まっているというなら
他の人の意見を聞いて「なるほどな!」となっても、賛否を変えるための相談もそうそうできないので、よほどのことがないかぎり答えが変わることはありません。
という感じの議論って自分の主張をする場だけにあらずのように思ってしまったり
会派の答えありきで会議に臨んでいるって、これまで私が抱いていた会議のあり方とはちょっと印象が違いました。
自分の意見はもちろん、公の場で討論しあって他の人の答弁も聞いた後に、本会議場で最終的に手の上げ下げを自分の判断で決めることができるものと思っていた私にとって
「ここが見え見えだよ議決の結果」という本会議がつまらないと思ってしまった原因でした
会派をつくる事は情報を多く集約でき、仲間で助け合うことで解決策も増えるので良いと考えています。
ただ、そこがガチガチだと偏った意見に合わせている結果も生まれているのではないかなぁ…と。
せっかく21人、年齢も性別も住む地域も違う議員が選ばれているのに、意見が萎縮して言えなくなるような環境では、正しい結果を導きだせなくなることもあると思います。
だって、それぞれが持っている情報も違えば老若男女で考えも違うはずでしょ。時に議案によって意見も変わってくると思うし、地方自治体は国政ではないのに賛否の足並みを必ず揃えなくてはいけないということをしなくてもいいと思っています。
政党や会派のルールや強制力に左右されつつあるそんな議会がこの先もつづくのかと、そこが気になったわけです。
一番に重視することは「市民にとってどうなのか?」という判断をすることであって、そこには政党も会派もありませんよね
だから、民意を託された1人の議員として是々非々でひとつひとつの議案と向き合いたいと思っているのです
私は市議さんを、芦屋市で暮らす同じ市民として選ばれた個々で見ているので、代表としての自分の意思でしっかりと判断してくれる議会であってほしいと期待したいところです
と、初めは何となく戸惑いの中でスタートした議員活動のはじまりでした。
新人議員だから素朴に「これおかしくない?」という疑問が出てくるのかもしれませんが、
これからも、市民目線のまま素直に思ったことを本音でブログに書き込んでいこうと思っています。
正しい情報収集と発信に努めます
写真は委員会が行われる大会議室にて
⇓⇓⇓