作品ができました。タイトルはまだ考えていません。

今までになく時間がかかりました。家の前で石を削っていたときと違い移動に時間をとられたこともありますが、上に使う石を二回も変え、大理石で決着しました。

・初めの石ですが、左右のはみ出し部分を削ってしまいやり直しでした。

・二つ目は色が黒すぎて合わないのですぐに止めました。

・大理石を使ったらいい感じでした。

腕を付けるために針金を入れ、結構手間のかかる部分でした。

・しかし出来てみると腕の張りや肩の裏の量が気に食わず腕の部分を作り直しました。

・新しい木で再度作り直しです。

・粘土のエスキースから一ヶ月以上もかかりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の作品をあれこれ悩みながらも、作ってから反省し考えることにしてとりあえず制作に向かいました。

粘土でのエスキースです。頭と腕は木彫で、胸の部分は別な石を継ぐ予定。

10㎝角で長さ25㎝以上の割れのない部分を確保できる自然石はあまりありませんが、これならばと使いました。

荒削りでなんとか間に合いそうです。

ここまで一日1~3時間ほどの削りで二日でできましたが、三日目に1時間ほどの作業を終えて後片付けをしていると、団地の駐在さんがやって来て、「朝から晩までうるさくてたまらない」という苦情の電話がありなんとかならないかということでした。アトリエを見せると、「これは趣味ではなく仕事だ」と理解を示してくれましたが、「2~3年かかったとしても人里離れたところに電源を確保して仕事ができる場所を見つける努力をしてください」と言って帰りました。

次の日から車庫のシャッターを閉めて中で1時間程度作業しましたが、珪肺の心配はともかく、猛烈な粉で形が良く見えないので制作が進みません。1時間弱車で行ったところに共同の別荘があるので、そこで心置きなく石を削ってきましたが虫がすごく何カ所か刺され、形も失敗したところがあり、一部やり直しです。少し削ってアトリエで十分検討して続きの作業ということができず、虫との格闘で闇雲に削った結果でした。やり直しがきくのでノンビリ行きます。

それにしても1メートル位まで近づいても黙っている人を馬鹿にしたようなキジで、庭を追い回してやっと隣の庭に逃げていきました。

 

 

 

 

5月の東京での個展に神経を使い、彫刻を制作していませんでしたがようやく作品ができました。

 

どんな作品か思い浮かばず粘土であれこれ検討しましたが、とりあえず作ってみることにしました。制作過程を紹介します。

①粘土でエスキース

②上部の石彫

③下部の御影石

④上下部分の完成と接着

⑤頭部の制作と接着

ところが首が前傾し過ぎているので接着を剥がし、粘土で再検討しました。

⑥再び新しい木を選び頭部を作りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の作品を制作中で完成間近でしたが、頭部の角度が気に入らず接着を無理矢理剥がして新しく作っています。

完成したらご紹介しますが、とりあえずここでは先日の句会であまり評価されなかった私の俳句と句会報のための挿絵を紹介します。

俳句「朝焼けやマッターホルンを焼き入れす」 

まだ30代の時にマッターホルンに登りましたが、登頂した翌日の朝、上から焼けてくる朝日に輝く山を見て、昨日あの頂上にいたことを思いながらツエルマットの村から見るマッターホルンは特別なものでした。

製作中の作品は

これですが、首が前に出すぎているので接着を剥がして新しい木でやり直しています。

善し悪しとは別に、自分の目がOKでないときはやり直しているのです。

 

 

 

 

 

 

 

彫刻が浮かばないのでアトリエでただ遊んでいます。

何年も前ですが、句会で使っているテープカッターが壊れていたので、少し風情のあるものをと思ってブナとシナの木でカタツムリのテープカッターを作りました。

十年以上も使っていたのですが、持ち運びが不便ということで返されてアトリエにあります。

ただカタツムリなのではなく、隠れているテープホルダーを蕗の葉にしているのです。

 表                     

こんなテープカッターは売っていないと思いますが、どう思われますか。まあ事務用には向いていませんが。

工芸は追求するとそれなりの難しいものがあるのでしょうが、こんなものであれば彫刻のような悩みはなく私には遊びでしかないのですが、こんなことばかりをしている訳には行かないので彫刻を考えようと思います。