もう今年は外での石の作業は無理かと思っていましたが、11月は雪も降らずにいい天気でしたので作品に取り組み完成させることができました。

 

 

 

はじめは左右非対称帽子をかぶった形を考えましたが、粘土でエスキースを作って見たら全然良くありませんでした。それで素直な形に変えました。

 

 

石は安山岩ですが、いくつか割れの筋がありましたが、黒く密ないい感じの石でした。

 

 

うるさいとご近所から言われたので、往復50㎞の山の別荘で石の粗彫りをしていますが、天気に左右され簡単にいけないので時間がかかります。

 

 

   

ヒバは檜と同じなので、仏像に使われる一般的材料ですが、私の作品では柔らかく細かな形は決めにくいので苦労します。材料に助けられていることをつくづく感じます。

 

 

10月中の完成を目指しましたが、天候とキノコ採りに時間を取られ11月になりました。

星座からヒントを得て、正座の形を思いつきました。

 

① 粘土でエスキース

  

② 石の荒取りの後、細部の調整

 

③ 磨き

④頭部と足の木取り

⑤ 頭部の木の接着

⑥ 完成

 

この石は石材屋さんからもらったものですが、十和田石で今はもう取れない石だと言われましたが、十和田石をネットで検索すると大館あたりで取れる緑色凝灰岩(グリタフタフ)をいう様です。

しかし、青森の別の石屋さんに大きな石を半分にカットしてもらった時も十和田石安山岩といっていましたので、墓石として沢山使われ、今はもう取れなくなった貴重な石だと思いたいものです。

黒い部分は硬く、灰色部分が柔らかくて気孔のある味のある石で、使い方は簡単ではないけど良い材です。

 

 

 

 

 

 

 

 

9月中の完成を目指しましたが、簡単な形と思っていたものが意外と納得いく曲面が得られず時間がかかりました。

今では津軽の地吹雪ツアーぐらいでしか見られない角巻ですが、あの単純な形が彫刻的だと思い形にしてみました。

    

①デッサンは酔っ払った上でのことなので、お粗末。粘土での検討がカギ。

  

②粘土から図面の作成

③石取り(石を割るのに慣れてコツがつかめたので10分少々で割ることが出来ました)

 

④削り、検討。色を見て、風化していると思っていた石が白御影石と変わらず硬く、削りも磨きも苦労しました。

⑤木取りと木彫(欅の丸太の木目を見て、良い部分だけを切り取るのは贅沢な気がします)

 

⑥完成

    

 

 

 

 

 

 

インドの黒御影石は硬くて高い音がして住宅地での彫刻は迷惑をかけるので、別荘で彫るのですが、八月は雨が続いてあまりできませんでした。

イメージデッサンと粘土でのエスキース

石を割り、粗彫り

今回の頭部接着は今までの慣れた方法でOK

完成

 


 

 

 

ブログは久しぶり。5月の京都での個展を終えてから今年の制作を開始したので、今年の第1作は7月になりました。

コロナのために空気清浄機を買いましたが、それを見てイメージがわきました。

石を割り、単純な形態に合うように腕も単純な形にしましたが、平面に近い部分へ木を接着するのは結構大変で、うっすらと形に添って凹みを彫って合わせましたので、頭も腕も時間がかかりました。

完成