事務職の新規採用&環境学習拠点について | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

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兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・35才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

今週あった衝撃的なニュース。

SNSではリアルタイムに発信してきましたが、市役所の来年度の職員採用について、技術職の情報だけが公開され、「事務職の採用については現時点で実施の有無が決定しておりません」と発表されました。

いやいや、採用無しはあかんでしょ…あくまで「未定」ということではあるけれど、例年なら概要が公開されるタイミングで「実施の有無が決定していない」と言われたら、「募集しないってこと!?」と思われて当然ですし、当局の温度感としては、実際にその可能性も十分に有り得たように思います。

 

そりゃ、新規採用をしなければ短期的に人件費は下がります。

でも、将来の西宮市役所はどうなるんですか。

優秀な人材を採用しそびれること、職員の年齢層がアンバランスになることは、今後の組織運営に大きな支障を来します。

市立中央病院の閉院に伴い、職員が市役所に移ってくるという事情はあれど、新規採用を全く行わないという判断は、絶対にあり得ない。

西宮市役所に入りたい!と準備を進めてきた若い世代の皆さんがいるわけで、その気持ちを踏みにじることにもなりかねません。

採用を抑制するなら、段階的に行わないと。

 

議会側からの強い指摘を受け、事務職についても採用を行うことが昨日、発表されました。

胸をなでおろしたところではありますが、市長の経営感覚が欠如していると言わざるを得ない出来事でした。

 

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さて、前置きが長くなりましたが、代表質問のご報告、本日は施政方針で触れられた「環境学習拠点の今後について」です。

 

(たかの)

環境学習拠点のあり方について、甲子園浜に立地する自然環境センターを活用していくとのことですが、検討の方向性や今後のスケジュールをお聞かせください。

 

(市当局)

甲子園浜に立地する自然環境センターは、地域の自然環境を学び、体験するための重要な施設であると考えております。

このセンターの機能を充実させることで、環境学習の中核拠点として位置づけるとともに、環境学習拠点の再編も視野に入れながら、市内の関連施設とのネットワークの強化や、より多くの市民が利用しやすい環境の整備をすることで、子どもから大人まで全ての世代が、環境保護の重要性や持続可能な社会の実現を学べる新たな学びの場の原点にしたいと考えております。

なお現時点、構想を検討していく段階であり、来年度から国、関係団体などと情報共有やそのあり方などについて議論を深めることとしており、施設の規模や具体的な手法を検討するなかで、スケジュールについてもお示しできるものと考えております。

 

(たかの)

市内に点在する環境学習拠点を、甲子園浜の自然環境センターに集約していくといった考え方なのかな、と受け止めました。

ハード整備に要する費用や運営体制など、課題は多いものと思われますが、大きな方向性に現時点で異論はありません。

今後の議論の中では、例えば貝類館など、他に集約できる施設や機能がないか、全庁的な視点で検討するよう要望しておきます。

 

ただ、少し内容とは外れるんですけど、この項目を今回の施政方針に盛り込んだことには疑問を持っています。

ご答弁にあった通り、あくまでもこれは構想を検討していく段階ですよね。

先ほど取り上げた「学びの多様化学校」もそうだったんですけど、まだ実施の方向性が決まったわけでもないものを、市政の重要事項を示す施政方針に盛り込むのは、いかがなものでしょうか。

公約の実現については冒頭の項目でも触れましたが、あらゆる施策は「検討を開始した」だけでは達成と言えませんよね。

「実現した」、少なくとも「実現に向けた具体的な道筋をつけた」といったレベル感でなければ、成果と呼ぶべきではありません。

新たな取り組みを検討するには、担当する職員の時間・労力や、場合によっては調査費用が必要となります。

近年では、市による児童相談所の単独設置の検討が施政方針で謳われ、検討の結果、結局は費用・人員の観点から断念したこともありました。

その結論を導くためのコストも十分に意識した上で、施政方針に盛り込むことの重みを認識していただきたいと思います。

 

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せっかくの環境学習拠点、再編するならきちんと機能と役割を整理する必要がありますし、施設の種別を超えて集約や複合化を検討することで、効率的な運営も可能となるはず。

今の段階で施政方針に盛り込む内容か?という疑問はありますが、まあそれは冒頭の話と同じく市長の経営センスの問題ということで、本件については強い関心を持って今後の展開を見守ってまいります。

 

それでは今日はこのへんで!