代表質問終わりました!~市長の認識と責任を問う~ | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

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兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・35才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

昨日、私にとっては初めての機会となる「代表質問」を無事に終えることができました。
たくさんの方がご関心をお寄せくださり、嬉しい限りでした。
本当に有難うございます!

人口や市税収入に恵まれた自治体でありながら、議会からも再三指摘を受けながら、抜本的な行政改革を先送りして、この度の財政危機を招いた西宮市。
これまで財政状況に警鐘を鳴らし続け、具体的な提言を重ねてきた会派として、内容は当然ながら厳しいものとなります。
本日はその冒頭部分&1問目をお届けします!



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(たかの)
私たち会派・ぜんしんは、現在の市政運営について、重大な懸念を抱いています。
少子高齢化や公共施設の老朽化等の影響で、財政状況が厳しくなることは誰の目にも明らかでしたが、本市は高すぎる水準の人件費をはじめ、経常経費の抑制に、十分には取り組んできませんでした。
本格的な改革を先送りし続けた結果、この度の深刻な財政危機を迎えているわけですが、令和7年度施政方針や当初予算案の内容は、総じて危機感を欠き、具体的な成果を期待できないものでした。
本日の代表質問では、そうした市長ならびに市当局の取り組み姿勢、特に重要な課題、確認しておくべき事項について、9分野・20項目を取り上げます。

令和4年度決算で多額の実質単年度赤字を計上し、基金の取り崩しが常態化していく状況をふまえ、本市は財政構造改善の取り組みを開始しました。
我が会派は、本市の財政状況が極めて厳しいという認識に立ち、かねてより財政改善に向けた具体的な施策を提言し続けてきました。
しかしながら、市がそれらの課題に正面から向き合わず、この度の事態を招いたことを、極めて遺憾に思います。

市長が就任された平成30年度から、実質的な赤字は継続しています。
令和2年から開始された行政経営改革においても、財源捻出を目指すべきでは、と議会から再三指摘されたにもかかわらず、あくまでも行政運営の体質改善が目的であるとして、具体的な数値目標の設定を避けました。
結果として本市は年間約40億円の収支不足に陥り、当局は行政経営改革を「十分な効果を上げるまでには至っていない」として、その失敗を認めています。

財政構造改善の取り組みには、市民サービスの低下に直結する事務事業の見直し等が多数挙げられており、多くの市民が不満を抱いています。
市職員に対しても、市長が突如「職員を200名削減し、人件費を年間20億円以上抑制する」という方針を表明したり、大幅な事務事業の見直し・歳出カットを求めたりと、大きな混乱を生じさせました。
市長就任以来、赤字体質にある財政状況の改善を果たせず、市民や職員に多大な負担を強いていることに対する認識と、市長の責任についてご見解をお聞かせください。

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(市長)
令和元年度普通会計決算において、実質単年度収支が大幅な赤字となり、強い危機感を持つことになりましたが、当時はコロナ禍というこれまでに経験したことのない未曽有の危機が起こっており、市はその対応に注力せざるを得ない状況が続いておりました。
また、コロナ禍の影響もあり、地方交付税が手厚く配分されるなどして、本市の財政が赤字基調になっていることが分かりにくい状況になっていました。
そのような中、令和4年度決算では再び赤字に転じることとなり、このままの財政運営を続けると、いずれは立ち行かなくなることが明らかとなったことから、一時的な財政対策ではなく、財政構造そのものを強力に変えていく必要があると認識したものです。
これまでの財政運営を振り返ると、新規・拡充事業の要求に対して、それに見合った事業見直しが十分にできておらず、歳出削減の観点からの仕組みが十分ではなかったと考えております。
このような状況から脱却するため、収支均衡を目標に、まずは内部経費である人件費の抑制や内部事務経費の適正化を、さらには既存事業の見直しなどの取組を進め、先般、その具体の計画である「財政構造改善実施計画」を策定いたしました。
この実施計画の中には、市民のみなさまに痛みを伴うような見直しも含まれており、また職員に対しては給与制度の見直しなど、負担を強いることになりますが、将来の西宮をつくっていくためには必要な取組であり、不退転の決意で取り組む考えでございます。
また、計画の素案に対し、パブリックコメントなどで市民等のみなさまから寄せられたご意見については、真摯に受け止め、持続可能な行財政運営の実現、さらには本市の魅力と価値を向上させていくことが、私の課せられた大きな責務であると考えております。

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(たかの)
財政構造改善が必要な状況を招いたことに対する認識と、責任について伺ったんですけど、ご自身の責任だとはおっしゃらないんですね。
政治家として、人として、大先輩である石井市長にこのようなことを申し上げるのは僭越ですけれども、リーダーに求められるのは、全ての結果に対して責任を負う姿勢だと思いますよ。
なぜ一言、「このような事態を招いたのは私の責任だ、申し訳ない」と言えないんでしょうか。
何よりもその点を残念に思います。

赤字体質の要因を作ったのは、市長ご就任前の行政運営かもしれません。
新型コロナへの対応に手を取られたことも理解しています。
でも、就任当初から、本格的に財政改革に取り組んでいれば、ここまで危機的な状況を招くことはありませんでした。
そのための具体策も提案し続けていた会派として、市長の認識の甘さ、危機感の低さが、市民や職員に多大な負担を強いることとなった最大の要因であると、改めて、申し上げておきます。

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言いたいことは、最後の意見のところに集約されています。
ほんと、こんな若輩者に「なんで謝れないんですか?」って突っ込まれる市長ってどうなのよ…

それでは、次回以降、続く項目を順にお届けしてまいります!