来週の代表質問に向けて追い込み中。
短期間でたくさんの部署と協議しなきゃいけないので、ここ数日間はフル稼働です。
一般質問とは違った難しさがあるな…先輩議員はこれを毎年やってたのか…と痛感しつつ、大きなやりがいも感じているところ。
せっかくの機会を有意義なものにできるよう、全力で取り組んでまいります!
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さて、もう次の議会が始まっているので、12月議会のご報告を早々に完了させねば!
と、いうことで、カスハラ対策についての最終回です。
これまでの投稿で、カスハラ対策の必要性、他市の事例、本市の現状についてお伝えしてきました。
それらをふまえて行った質問→答弁は以下の通りです!
(たかの)
市職員を対象としたカスハラへの対策について、庁内で統一的な指針・マニュアルを策定すべきと考えるが、市の見解は。
(市当局)
市役所は、市民生活に身近なサービスを提供していることから、市民との距離が近く、かつ、最も接点が多い行政機関である。市民から日々、様々な相談や要望、苦情などを伺う機会があり、そのことがサービスの向上にもつながっている。一方で、近年取りざたされているカスハラは、個人としての尊厳や人格を不当に傷つける許されない行為であり、職員の能力の発揮を阻害し、公務能率の低下や勤務環境の悪化を招くとともに、貴重な人材の損失につながる可能性もあり、官民問わず全国的に大きな問題となっていると認識している。これまで本市では~(略)~カスハラに対処している。しかしながら、議員ご指摘のとおり、これまでの取組では、カスハラスに対し統一的かつ網羅的な対応ができているとはいえない状況であることから、他市の取組も参考にしながら、カスハラ対策に関する庁内の統一的な考え方を整理していく。
(たかの)
市民・事業者に対し、一定の行動・言動がカスハラと認定されうることを市のメッセージとして周知し、カスハラの発生を抑止するべきと考えるが、市の見解は。
(市当局)
カスハラという言葉は報道等でも取り上げられ、広く市民にも認知されているが、具体的にどのような行為がそれに当たるのかまでは十分認識されているとは言えない。そのため、どのような行為がカスハラに該当するのかを具体的に周知することで、市民の理解を深めるとともに、行為の未然防止につながると考えられるため、市民に向けた周知についても検討する。
(たかの)
悪質なカスハラ事案に対しては、庁舎巡回員の活用、警察への通報、法的手段、氏名の公表など、強力な措置を取るべきと考えるが、市の見解は。
(市当局)
悪質と認められるカスハラに対しては、対応する職員が孤立することのないよう、組織として毅然と対応していくことが重要。本市では、職員に対する暴力的行為や不当要求行為等の悪質な事案については、条例や要綱に基づき、警察への通報も含め、組織として毅然たる態度で臨んでおり、今後も、この姿勢を継続する。国の動向を注視するとともに、他市の事例も参考とし、より効果的な対応について検討する。
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指針の策定や周知については、前向きな回答と評価しています。
一方、悪質事案については「今後もこの姿勢を継続する」との表現があり、現在の対応で十分という回答にも読めるんですよね…
でも、私は実際に「庁舎巡回員や警察を呼んでいいのか迷う」「法的措置に進むのはハードルが高い」といった声をお聞きしています。
強権的な措置になるからこそ、1点目に取り上げた指針の中で、悪質事案への対応を明記しておくことが重要です。
また、指針を策定する中では、対応した職員の心のケアや、相談体制についても明示するよう要望しました。
市役所は全ての市民に相対する組織であり、できる限りお一人おひとりに寄り添った対応が求められます。
これが民間企業と異なる、行政の難しいところ。
正当な意見や要望に対してまで、安易にハラスメントと判断することは慎まなければなりません。
繰り返し同じ内容を申し出る市民の中には、認知症や精神的な疾患を抱えた方もいらっしゃるでしょうし、複雑な背景を有する場合もあることと思います。
そうした場合には、福祉的なアプローチが必要なことも述べてきました。
近年、カスハラ対策については、多くの企業が相次いで対応指針を示しており、社会的な要請が高まっています。
自治体では、東京都が先行して条例を整備したほか、三重県桑名市は制裁措置を伴う条例案を上程し、注目を集めました。
こうした仕組みが整備されていることは今後、職員採用においても大事なポイントとなり得ます。
カスハラ対策のご報告は以上です!
答弁を得て終わりではなく、具体的な対策が講じられるよう、今後の展開を注視していきます!