先週投稿した「計画策定に労力かけすぎじゃない?」という問題提起に、共感のお声を多く頂きました。
やっぱり違和感ありますよねぇ。。。
2023/7/8「その計画、本当に意味ありますか??」
https://ameblo.jp/takanostyle/entry-12811184344.html
この観点での調査・提言は今後も続けてまいりますが、委員会で報告された以上は、内容についても指摘せざるを得ません。
今回の教育こども常任委員会では、以下の3点を取り上げてまいりました。
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①市による児童相談所の設置
児童相談所の多くは都道府県により運営されていますが、西宮市のような中核市では、市が単独で設置することも認められています。
市長は今年の施政方針演説で単独設置に向けた意欲を示し、今回の後期計画では「設置に向けた検討を進める。」と記載されました。
前期計画では「中核市の設置の動向を調査・研究する」という表現でしたので、相当踏み込んだ印象を受けます。
私は現時点において、市による単独設置に対して賛成でも反対でもありません。
議論の前提となる人員体制や費用感がまだ示されておらず、具体的なメリット・デメリットも不明だからです。
ただ、「市が児童相談所を設置することは素晴らしい!」「市が運営すれば劇的に問題が解決する!」という論調には懐疑的なんですよね…
単独設置のメリットとして、市は「情報共有や連携がスムーズになる」と説明していますが、市役所内でも縦割りの問題はよく起きますし、学校・警察・各種施設との連携も必要ですから、児童相談所の運営を市に移行しただけで、課題が解消されるとは考えにくいんです。
県による運営だとこのような場合に連携が取りづらい。その問題は県による運営のままだとどうしても解決できない。市が運営すればこのように変化する。とった具体的な説明があれば、納得感は向上するのですが。
市の費用負担や人員確保が必要となる可能性が高いため、それに見合うだけの効果があるのか、今後の議論で見極めていきたいと思います。
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②待機児童に対する認識
保育所について、前期計画で「待機児童の解消には至っておらず、入所枠を拡大する必要がある」と記載されていた部分が、後期計画では「入所枠拡大に取り組む」となり、「待機児童」の文言が削除されていました。
待機児童問題はもう西宮市の課題じゃなくなった、ということなのでしょうか?
数年前まで300人以上存在した待機児童数は、昨年から50人台で推移。
いくら保育需要率が上がっても、出生数が大幅に減少している以上、今後は利用希望児童の減少が予想されます。
確かに新しい施設をどんどん整備するような段階ではなくなっており、悩ましい状況なのは事実です。
しかし、依然として保育所に預けられずに困っている方は存在します。
また、公表されている待機児童数は4月1日時点の人数で、年度途中から利用を希望する家庭もありますし、待機児童解消のために定員を超える受入を行っている保育所も多いのが現状です。
年齢的にも、住んでいる地域的にも、私の周囲で「保育所落ちた」って声を聞くことはやっぱり多いんですよね…そんな中、このタイミングで待機児童の文言を外すことには違和感を覚えます。
私の質問に対し、「今回も待機児童の文言を記載するよう検討する」との答弁を受けましたので、今後の修正に期待しておきます。
③放課後事業の全校拡大
本市では、小学生が安全な環境で自由に放課後の時間を過ごせるよう、「放課後キッズルーム事業」が実施されています。
ランチルームや図書室、運動場を開放して大人がそっと見守るこの事業を、私は高く評価しています。
育成センターの待機児童解消や高学年児童の居場所を確保する観点からも、私は1期目から継続して全校での実施を求めてきたところです。
市は毎年数校ずつ実施校を増やし、2025年度の全校実施を目指しています。
その進捗状況と見通しを委員会で質したところ、概ね想定通りに進んでいるとの回答を得ました。
この取り組みを確実に進めるとともに、一部の曜日・時間帯の実施にとどまっている学校について、実施内容を拡充するよう要望しておきました。
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さらっとしたご報告のつもりが、けっきょく今週も長文になってしまいました…
それでは今日はこのへんで!